黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 幸民麦酒

こういう方をご存知だろうか、
「川本幸民」
幕末、
緒方洪庵」や「福沢諭吉」と並ぶ、
蘭学者なのだが、


何をしたか、
これがあまりに多過ぎかつ偉大過ぎて、
書き切れない程なのだが、
まずは、何とマッチや写真機等を発明と言うか、
日本で初めて作った。


圧巻は、外国の外輪式の蒸気船の構造も理解していたようで、
安政元年(1854年)に刊行された
その著書『遠西奇器述』は、蒸気船の構造、写真術、
電信などについて詳細に記述し、
西洋の科学技術を理解するのに最適だった。


このお陰で、薩摩藩はペリー再来日の翌年には外輪式の蒸気船
「雲行丸」を完成させることができた。


そしてこれが日本を救う事になる。
蒸気船を遠目で見てすぐにその原理と構造を理解し、
たちまち自力で製造してしまう、
日本の底力に西洋列強が驚嘆し、
植民地化を諦める。


伊能忠敬」の地図だけでは無かったのか、
確かに自力で造った蒸気船が走っていたら、
驚くだろう、

そうなると「遠西奇器述」と言う一冊の書は、
救国の書と言う事になる。


しかし、何でも自分で作ろうとは、
恐るべし・・・
その他にも、科学用語等も、
この方が自ら作られている。


しかし、私が驚いたのは、
この方、ペリーが来航した時、
通訳として、同行するのだが、
その時、出されたビールに感動し、
何と、すぐに作ってしまう・・・


これが、最近この方の事が、
色々と解ったようで、
日本で初めてビールを作った場所等、
160年の謎が解けたようで、
最近この方の名をよく耳にするようになった。


そして、そのビールだが、
当時「ビール酵母」が無く、
何と「清酒酵母」を代用して作ったようだ。
ど、どんな味だったのだろうか???
飲みたいですか?


こんな味です!




「幸民麦酒」

これは「白雪」で有名な「小西酒造」さんが
当時の幸民のレシピを再現した復刻版、
「幕末のビール」である。


そしてこの方が詳しく解らなかったのは、
何と人生で3度大火に見舞われている。
その度に研究資料を失ったようだ。
しかしマッチを作った人が火事とは、
皮肉な話しなのだ・・・

「川本幸民」詳しくはこちらで!
http://otonanokagaku.net/issue/edo/vol2/index.html


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