黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

ある方のブログに・・・

「メリークリスマス!!」
昨夜は、惨敗・・・
少々、疲れた・・・
まあ、今日頑張ろう!
それはいいのだが、



ある方のブログを覗いた。
こんな事が書いてあった。
息子様が持ち帰られた小学校の「保健だより」
そこに、「お酒は飲んではいけません」
と、書かれていた。


それはいいのだが、
「お酒を勧められた時に、
上手な断り方を考えておきましょう・・・」
ぷっぷぷぷ・・
駄目だ〜、面白過ぎる、
どう考えても可笑しい、
小学生がお酒を勧められて、


「では、一杯どうぞ」
「いや、私は祖父の遺言で・・・」
「では、一杯どうぞ」
「いや、私は宗教上の理由で・・・」
「では、一杯どうぞ」
「いや、最近血糖値が高くて・・・」


あ〜、考えただけでも、笑いが止まらない、
可笑し過ぎる。
小学生・・・・
それで思い出したのだが、
これは違うブログでも一度書いたが、
あれは去年、
多分、今ぐらいの季節だった。


その夜は、珍しく、下の娘が犬の散歩に、
私はパソコンで、事務処理をしていた。
少し店に出るのが遅くなっていた。
暫らくすると、
「お母さ〜ん」
と、闇を切り裂くような叫び声が、
又、「お母さ〜ん」


な、なんだ??
私は慌てて飛び出した。
すると目の前を小さな影が通り過ぎた。
ん?子供か?
まあ、「お母さん」と叫んでいるので、
うちの奥さんを呼んだ。
凄い勢いで走っているので、
うちの奥方も、走って追いかけた。


家にいると、奥方が「名探偵コナン」君のような、
子供を連れて帰って来た。
どう見ても、小学3年生ぐらいだ。
泣きじゃくり、鼻水を垂らしていた。
寒そうなので、家に上がりなさい、
と、言うと、
「いえ、僕はここで結構です」


ん???
そして、「出来れば電話を貸して戴けないでしょうか?」
ん???


確か、さっき小学3年生の鼻水を垂らした子供がいたが、
電話を持ってきた。
それを渡すと、
「この度は、私の不注意で、大変ご迷惑をお掛けして、
申し訳ありません」


ん???
私は一体誰と話しているのだ???
40代のサラリーマンか??
電話を掛けたが、誰も出なかった。


よく聞くと、塾の帰り、あまりに疲れて、
バスの中で眠ってしまい、
終点まで、引っ越したばかりで、
右も、左も解らず、パニックになったようだ。


仕方ない、では送ってあげよう、
車に乗せると、キチンと座っていた。
途中、コンビニで、温かいお茶を買ってあげた。
飲みや〜、と、言うと、
一口飲み、
「私はこれで結構です。ありがとうございました」

そして、
「○○ビジネスホテル、ご存知でしようか、
知っていれば、助かるのですが・・」


私は、振り向いた。やはり小学3年生の鼻水を垂らした子供が座っている。
私は、誰と話しているのだ??
その子の家に着いた。
又、私に向かって、
「この度は・・・」
「もう、いいから、帰りなさい」
と、言うと、ペコリと頭を下げた。


次の日、菓子折りを持ち、
家族全員で家に、お礼に来た。
そして、父親が、


「この度はまことに・・・」


血は争えない・・・


この子なら、お酒を進められても、
きっと上手に断れるだろう・・・


しかし、小学生が泣き叫んでも、
誰も出てこない、都会の恐怖・・・
子供が疲れるまでの塾通い・・・
どちらも、考えさせられた夜だった・・・

BAGS様へ
フォトマスター合格あめでとうございます!
良かったですね!
http://d.hatena.ne.jp/BAGS/20111222