黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

銀河鉄道999と銀河鉄道の夜  3

やっぱり長くなってしまった。
しかし、自分に自分で感心している。
何の本も見ながらでは無く、
何を調べる事も無く、
一切は、自分の記憶だけでここまで書いている。


ん〜、し、しまった。本にすれば良かった(誰も買わないって)
それはいいのだが、
「自己犠牲」は宮沢賢治の永遠のテーマなのだが、
それに疑問を持ち、修正を加える松本零士氏、
これは、仕方の無い事なのだが、
時代背景が違い過ぎる。


分岐点は「第二次世界大戦」なのだ。
銀河鉄道999」
ご存知の方も多いかと思いますが、
主人公、星野哲郎少年は謎の美女メーテルに連れられ、
999号に乗り、永遠の命である。
機械の体を求め、旅をする。


終着点、機械の体とは・・・
それは、その星の一本のネジになる事だった。
所謂、「自己犠牲」として、
部品の一つのなる事だった。
それを星野少年は断固拒否する。

その星の礎、国家の礎、
そして、部品・・・・


間違った「自己犠牲」
それは、そう「神風」「桜花」「回天」「伏竜」
第二次世界大戦の日本軍の作戦、
人間兵器の事だと私は思います。
宮沢の言う「自己犠牲」これの方向性の見極め、
「自己犠牲」を間違えてはいけない、
父親がして来た事、「神風」のパイロットの育成、
これと、真っ向から向き合っている。



松本氏の言う、機械の体を貰って永遠の命を
と、言うのは「英霊」の事だと思う、
しかし、それは間違っているという思いを、
この作品に込められたと私は思います。


松本氏に聞いた訳じゃ無いです。
本当の所は解りませんが、
私は、そう思う、


「宇宙戦艦 ヤマト」も
戦艦大和」は最後の出撃の際、片道燃料と言われてますが、
「宇宙戦艦 ヤマト」は帰って来る事を、
大前提で書かれています。
ここにも松本氏の思想が反映していると思います。
戦争を描きつつ、反戦を唱える。


この大震災と原発問題の最中、今一度、
「自己犠牲」とはと、考えてみたい、
そして「自己犠牲」をどう使うか、
人によって違うと思う、
あなたの出来る範疇で、
私の出来る範疇で・・・・



最後に、これは何度も書いてますが、
松本氏の作品で、人間ミサイル「桜花」が活躍するアニメがあります。
何度観た事か、これは松本氏が「桜花」のパイロット、そして遺族に
敬意を表したものだと私は思います。
そしてこういう悲惨な事実を忘れない為にも・・・



コックピットより
「音速爆撃体 桜花」
http://www.youtube.com/watch?v=zpATGf-1tA0



この事を詳しく書いた私の記事があります。
お暇な時にどうぞ!
「桜花 人間ミサイル爆弾」
http://d.hatena.ne.jp/BARin/20110504/1304481149