黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

阪堺電車

100年以上の歴史を持つ、
チンチン電車
街中を走る路面電車なのだが、
その前は「大阪馬車鉄道」が1900年に開通している。
天王寺〜東天下茶屋


近年、大阪の歴史を色々と調べていたら、
ある事に気付いた。
明治や大正時代は、
大阪は色んな娯楽施設が充実していたようだ。
明治36年の「堺水族館」(大浜公園)や、
「大阪馬車鉄道」が開通したのは、
天下茶屋遊園」なるものが、
明治の初めにあったようだ。


極めつけは、
最近調べている。
大阪は港区市岡には、
なんと「市岡パラダイス」なる。
広大な娯楽施設があったようだ。


驚く無かれ、この「市岡パラダイス」
大正14年(1925)7月に創立、
11,600坪の場内には活動写真館、
野外劇場、魔宮殿、動物演技館、
北極館(アイススケート場)


おまけに「千人風呂」なる。
今で言うスーパー銭湯のようなものもあったようだ。

11,600坪・・・
想像がつかない・・・


そしてこういう施設には、
路面電車が必ず付いている。

ここが大阪の市電発祥の地、
1903(明治36)年に開通した。
九条から大阪埠頭まで、
その中間ぐらいに「市岡パラダイス」があったようだ。
卵が先か鶏が先か、


しかし「天下茶屋遊園」は詳しくは解らない、
話を戻すが、
現在の阪堺電車

厳密には「阪堺線」と「上町線」がある。

私が乗ったのは、
天王寺駅前〜住吉公園前の、
上町線」と言う事になる。


そして初めて「竹鶴政孝」が住吉の地を尋ねたのが、
1916年(大正5年)


この時、既に市電は走っていた。
と、言う事はリタさんも乗ったのか、
気になるのは、
遠く離れたスコットランドから来たリタさんが、
又、遠く離れた北海道は余市で、
この大阪の町の事を偲んでくれただろうか、
思い出してくれただろうか、
この町に溶け込むような小さな、小さな路面電車を・・・


「よいウイスキーづくりにトリックはない。
自然を尊重する素直な気持ちがすべての土台だ」
              竹鶴政孝