黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

行かなくては・・・ 後編

「藤井一 中尉」の悲話を思い、
車を走らせた先は、

「大阪護国神社


今回は藤井中尉ならびに、
入水された
娘様お二人、そして奥様、
静かに手を合わせると、


その方々の事がやはり頭を駆け巡った。
しかし、何度考えても、
理解出来ない、
この四名の死の意味が解らない、
私のように適当に生きて来た人間には、


帰り際、この神社では、
毎月戦没者の方の、
手紙等が印刷された紙が置かれていて、
無料で戴く事が出来る。



それを、戴こうと思った時、
全身の血が逆流するかのような、
衝撃が走った。


「藤井」と「一」と「中尉」の文字が、
見えた。


手が止まった・・・
しかし、20年8月6日戦死、
違う・・・


手に取り、
よく見ると、
「藤井富一 中尉」と書かれていた。

しかし、これには驚いた。
何かの巡り合わせだろう、


そして、その紙には
「お母様の膝下(しっか)へ帰ってゆきます」と、
この方もあと数日、
あと数日で、終戦を迎えれたのに・・・

私は特攻隊に関して、肯定も否定も無い、
そして、美化する気も無い、
ただ事実がある。
先人が伝えてくれたのは、
戦争の悲惨さ、
だからこそ、事実を知り繰り返してはいけない、
ただ繰り返してはいけないと、
そう思う・・・



帰りの車で、FMラジオから、
懐かしい曲が流れた。
ヴォーカルは私と同じ年、
普段は何気なく聞く曲なのだが、
この日は激しく、
歌詞が胸に突き刺さった・・・


お年寄りから金を騙し取る若者、
悪乗り画像をネットの載せる若者、
現代を生きる私には、
全ての物事に大きな大きな
温度差を感じた。
いや痛感した。
灼熱の夕日が眩しい夕暮れだった・・・


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