予選 韓国VSロシア戦が、
印象に残った。
ロシアのキーパー、
何気ない、ほんと何気ないシュートをこぼした。
万全に用意し、
待ち構えれば、待ち構えるほど、
簡単なミスをする。
10数年ほど前の記憶が閃光のように頭をよぎった。
早く店に行き、氷も丁寧に切り、
全ての補充は完璧だった。
なんの注文が通っても、
完璧だった。
すると早い時間に男性客が、
あれこれと、店を見回している。
BAR通か、
が、こちらは完璧だ。
そこに心の緩みが出たのだろう、
「ジントニックを」
はやり、ジントニックか、
BARの顔、ジントニック、
全てはパーフェクトに冷えている。
最上のジントニックをお出ししよう、
力が入った。
「どうぞ!」
美しい気泡が上がる。
「ん?」
ん?
「んん?」
んん?
「マスター多分これ、ジンが入ってないような」
えっ!
「そんなはずは・・・」
と、お出ししたジントニックを、
少し頂いた。
美味しいトニックウォーターだった。
「すいません、すぐに作り直します」
「・・・・・」
すっかりうな垂れてしまった・・・
ロシアのキーパーのように・・・