黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

一番客の老紳士

毎日、暇でダラダラしている。
と、開店直後、一人の老紳士が、
ハイボールを」


勿論、サントリーの角だろうと、
と、お出しした。
暫くすると、話しかけられた。


「実は、若い方のガチャガチャしたBARなら、
どうしようか、と恐かったんですよ」
と、


「いやいや、もう時代遅れの忘れ去られたBARですよ」
と、


すると、若い時によく行かれたBARの話をされた。
皆、名店の老舗、


こんな話が出来るのも久しぶりだった。
よくご存知だ。
かなり、遊び慣れておられる。


話に花が咲いた。
話し込んでしまった。


すると、最近来られるようになった。
若き常連氏が、先日、カホーンを持って来た青年だ。
すると、ハルクが来た。


老紳士が帰られた後、
若い世代に様変わりした。
すると、同世代の若い女性客が、
すると、又、同世代の青年が、


最近の若者はと、
よく言われるが、
昨夜の若者達は、まだまだ無限の可能性を信じ、
前を向いている。


決して、後ろ向きの話をしていない、
あいつがどうした。
こいつがどうだ。
来て、帰るまで愚痴しか言わない、
そんな人達とは違い、
実に清清しかった。


私が出る事も無く、
自分達で、答えを探していた。
それが、まっとうな考え方だと、
私は思う、


深夜、電話が鳴った。
珍しく、東京から、
仕事で大阪に来たのでと、
映像関係の方たちが、


監督業のA氏、長い付き合いになった。
15年以上になる。
沢山飲んでくれた。
高いお酒も惜しげも無く、


実にいい夜だった。
腐らず頑張ろうと、本当にそう思った。
しかしかなり高いお勘定になったが、
いつも、東京の高いBARで飲んでいるので、


安いと、これでいいんですかと?
いえいえ、十分ですよと、


やはり水は高い所から、
低い所に流れるのだと、
改めて思った。


これも水商売と言う事なのだろう・・・


↓お手数でなければ押して下さいね!
にほんブログ村 酒ブログ バーへ
にほんブログ村