黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 スコットランドだより 95 クーパレッジ 2

樽工場、クーパレジに見学に行った。

スコットランド在住の、

ケイスケ君だが、観光名所のようになっていると、

書いたが、確かにそのようだ。

完全なるお土産屋さん、
全然関係の無い物が売られているような、

なのだが、今回の気になる点は、

説明の案内だが、日本語で書かれている。

熟成とは、複雑な科学反応の結果なのだが、

タンニン、グリニン等、専門的な知識が必要なので、

科学者、博士が蒸留所の携わる理由である。

が、まだまだ科学で、全ては解明出来ていない、

 

この説明文の初めに書いてあるが、

オークには、匂いが無いと言う事、

日本人なら、杉樽の日本酒を、

思い浮かべる方も居られるだろうが、

 

それは、単なる香り付けであるが、

ウイスキーは、あくまで化学反応の結果である。

次の説明文にも、大事な事が書いてある。

これが、樽の命とも言えるのだが、

オーク材が選ばれる理由が書いてあるが、

要約して話すと、ヒビや割れ、液漏れは、樽の大敵である。

故に、比較的水を通しにくい、オーク材となるが、

日本の固有種である。オークはミズナラだが、

 

このミズナラも、密度の問題で、

加工が、かなり難しいと聞いた。

又、ミズナラの場合、短期熟成では、

なかなか、良い結果が出ず、

 

長期熟成なら、化けると言う事を、

本で読んだが、これも、まだまだ研究が、

必要だろう、ウイスキーは大きく分けて、

発酵の科学、蒸留の科学、熟成の科学となり、

 

それぞれに、専門家が研究を続けている。

他にも、泥炭(ピート)等も、苔の専門家の方の、

泥炭に対する、論文を読んだが、

かなり解明されているようだ。

 

そして、最後にブレンダーと言う、

調合のスペシャリストも居る。ウイスキー造りは、

各分野に分かれた。専門家の、英知の集合体である。

取り合えずは、オークには匂いが無い事、

 

そして、木自体の気密度が高くなければ、

液漏れを起こしてしまう、故にオークが選ばれる。

この辺りだけでも、覚えておきましょう、

熟成とは、科学反応の結果である。

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