黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 城攻め 2

私自身が、膨大な知識に振り回され、

整理しきれず、一体、何が言いたいのか、

良く解らなくなっているが、

いや、戦いは始まっているので、

 

さあ!まずは本丸を目指し、

進軍であるが、敵を倒す事が、

目的では無く、あくまで、

知識の蓄積で視点変える事、

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そこで、この本を紹介した。

そして、蘊蓄と知識の違いも、

前回、話したが、ではまず知識の話を、

著者は加藤定彦氏、サントリーさんに、

 

長く勤められていた。木と樽の専門家である。

この本はかなり前に出版され、

ここから蘊蓄だが、少し前に、何かの拍子で、

アマゾンで、この本を見掛けたら、

 

なんと、ダウンタウンの浜ちゃんが、

帯に、樽って凄いんや、みたいな事を、

書かれていた。関係性は全く不明なのだが、

何故浜ちゃんが???と、なった。

 

では、知識に戻るが、そもそも、

オークとは何か?なのだが、

これは、森の木の総称である。

故に、世界の森の木は違うので、

 

日本の固有種となれば、

ミズナラと言う事になる。

そして、樽はウイスキーの肝心要、

まず、樽が不良品なら、

 

絶対に、良いウイスキーは出来ない、

まあ、当たり前の話だが、

全ては樽職人さんの腕と、

言っても、過言では無いだろう、

 

この本の中には、

その樽の図解等、詳しく書かれているが、

私が、ここで書くと、本が売れなくなっては、

いけないので、まあ、この辺りで、

 

と、大事な事が、この本の冒頭に書かれている。

こういう本は、専門書なので、

小説とは、明らかに違い、専門的で、

解らない部分が多い、そこで、

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「面倒なところは飛ばしていただき」

と、加藤氏が書かれている。

ご笑読と、冗談ぽく書かれているが、

これ、凄く大切な事であり、

 

この本で、私は初めて、

専門書の読み方を知った。

まずは、知りたい事から読む、

小説のように、初めから最後まで、

 

一気に読むのでは、解らない事が多いだろう、

なので、時折読んでいない所を、

読み返すが、やはり、ここ20年ぐらいで、

知識を付けたので、ほぼ理解出来るようになった。

 

今ではなくても、何年後でも良いと、

言う事であり、時間の掛かる事あるので、

やはり、興味のある方にしか、お勧め出来ない、

苦痛の壁は、興味で破る事が出来るからだ。

 

最後に、樽に関しての大事な蘊蓄だが、

幕末まで日本には、この西洋樽は無かった。

その技術を日本に持って来た。

日本初の西洋樽職人が、

 

私が幕末で、最も活躍したと思う一人、

幕末の奇跡、ジョン万次郎こと、

中浜万次郎である事も覚えていて欲しい、

温故知新である。