「スペイサイドの頑固者」
と、私が勝手に名付けている。
グレンファークラスだが、
拘りの強い蒸留所である。
次が全てがダンネージ式で、
樽は、三段までしか、積み上げられない、
完全に頑なな職人なのだが、
珍しいガス直火炊きだったが、
効率の良い、ガス間接炊きにしたのだが、
味わいが変わると言う事で、
又、直火炊きに戻したと言う、
しかし、ガス直火炊きで珍しいのなら、
ニッカさんの余市蒸留所の、石炭直火炊きは、
完全なる絶滅危惧種で、
新しい、ガイアフローさんの、
静岡蒸留所のプロロークWの、
薪炊きは、正に珍種と言う事だろう、
では、蒸留棟の方を、ご案内します。
立ち並ぶ、ポットスチル、
いや、実に美しい、手入れが行き届いている。
しかし、これを手入れするの、
大変だろうと、いつも思うのだが、
いやいや、先を急ごう、
一番上が、何度か登場した。
次が初めての登場、モルトドレッサー、
ストーナー、これは巨大な掃除機、
これで、麦芽を吸い上げる。
最後のグリストホッパーだが、
これは、細挽き、中挽き、粗挽きと、
粉砕機(モルトミル)で粉末にされた物、
フラワー、グリッツ、ハスクと呼ばれ、
これをまとめて、グリストと言い、それをマッシュタンに、
運ぶのが、グリストホッパー、
そして、お湯が注がれ、混ぜられる。
これが、不思議なのだが、
ホットリカータンク NO1とNO2と書いているが、
リカーなので、お酒かと思うが、
これ、実はお湯のなのだ。
発酵に使うお湯や、洗浄に使うお湯が、
貯められている。その水が、
スコットランド最高峰の、
ベンリネス山から湧き出る。
湧き水を利用している。
それが、蒸留所の敷地内にも、
流れている。
後は、食器棚のようなモルトドレッサー
以前、ファークラスの蒸留所の画像で見たが、
別に気にしなかったが、良く考えたら、
なんだこれ?で、検索地獄・・・
全然、説明が出てこない、
不要な部分を取り除く機械のようだ。
とことん、手間を掛けているのが良く解る。
そして、ウオッシュバック(発酵槽)で、
ウォート(麦汁)からイースト菌を加えて、
ウォッシュとなった物が、
静かに、蒸留を待つ、
そして蒸留されたアルコールを、
スピリッツセーフにより、一番良い部分だけが、
選別され、その選ばれたアルコールだけが、
長い長い、熟成と言う眠りにつく
皆さんが、毎晩のように、あーだ、こーだと、
言うウイスキーは、多くの人達のバトンリレーと、
多くの手間により、琥珀色の一杯に変貌する。
その事を、決して忘れずに、
味わう事が、最も大切で、
それが、ウイスキー飲みの鉄則だと思う、
職人さん達の、手間と信念と情熱、
そして人生が、琥珀色の一杯の正体である。
「ウイスキーが解れば人生が見えて来る」
By BAR in
※現在、ファークラスは、
8年と18年ですが、15年の旧ボトルが、
在庫であります。が、棚に入りきらないので、
今のところは、発売は未定です。