黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 スコットランドだより 30 ファミリーウイスキー 中編

「スペイサイドの頑固者」

と、私が勝手に名付けている。

グレンファークラスだが、

拘りの強い蒸留所である。

 

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次が全てがダンネージ式で、

樽は、三段までしか、積み上げられない、

そしてシェリー樽の拘り、100%シェリー樽、

完全に頑なな職人なのだが、

 

珍しいガス直火炊きだったが、

効率の良い、ガス間接炊きにしたのだが、

味わいが変わると言う事で、

又、直火炊きに戻したと言う、

 

しかし、ガス直火炊きで珍しいのなら、

ニッカさんの余市蒸留所の、石炭直火炊きは、

完全なる絶滅危惧種で、

新しい、ガイアフローさんの、

 

静岡蒸留所のプロロークWの、

薪炊きは、正に珍種と言う事だろう、

では、蒸留棟の方を、ご案内します。

立ち並ぶ、ポットスチル、

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いや、実に美しい、手入れが行き届いている。

しかし、これを手入れするの、

大変だろうと、いつも思うのだが、

いやいや、先を急ごう、

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一番上が、何度か登場した。

モルトミル、麦芽を粉砕する機械だが、

次が初めての登場、モルトドレッサー、

そして、モルトストーナー

 

ストーナー、これは巨大な掃除機、

これで、麦芽を吸い上げる。

最後のグリストホッパーだが、

これは、細挽き、中挽き、粗挽きと、

 

粉砕機(モルトミル)で粉末にされた物、

フラワー、グリッツ、ハスクと呼ばれ、

これをまとめて、グリストと言い、それをマッシュタンに、

運ぶのが、グリストホッパー、

 

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そして、お湯が注がれ、混ぜられる。

これが、不思議なのだが、

ホットリカータンク NO1とNO2と書いているが、

リカーなので、お酒かと思うが、

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これ、実はお湯のなのだ。

発酵に使うお湯や、洗浄に使うお湯が、

貯められている。その水が、

スコットランド最高峰の、

 

ベンリネス山から湧き出る。

湧き水を利用している。

それが、蒸留所の敷地内にも、

流れている。

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後は、食器棚のようなモルトドレッサー

以前、ファークラスの蒸留所の画像で見たが、

別に気にしなかったが、良く考えたら、

なんだこれ?で、検索地獄・・・

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全然、説明が出てこない、

が、どうやら、モルトミルで粉砕した麦芽の、

不要な部分を取り除く機械のようだ。

とことん、手間を掛けているのが良く解る。

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そして、ウオッシュバック(発酵槽)で、

ウォート(麦汁)からイースト菌を加えて、

ウォッシュとなった物が、

静かに、蒸留を待つ、

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そして蒸留されたアルコールを、

スピリッツセーフにより、一番良い部分だけが、

選別され、その選ばれたアルコールだけが、

長い長い、熟成と言う眠りにつく

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皆さんが、毎晩のように、あーだ、こーだと、

言うウイスキーは、多くの人達のバトンリレーと、

多くの手間により、琥珀色の一杯に変貌する。

その事を、決して忘れずに、

 

味わう事が、最も大切で、

それが、ウイスキー飲みの鉄則だと思う、

職人さん達の、手間と信念と情熱、

そして人生が、琥珀色の一杯の正体である。

 

ウイスキーが解れば人生が見えて来る」

                                                By BAR in

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※現在、ファークラスは、

8年と18年ですが、15年の旧ボトルが、

在庫であります。が、棚に入りきらないので、

今のところは、発売は未定です。

 

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