黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 元祖シングルモルト 1

色んな蒸留所のレポートを書いているが、

そのウイスキーが入荷したのでは無いので、

勘違いされないように、

この「スコットランドだより」は、

 

私が発信いているが、スコットランドの、

ハイランダーインで働く、

あくまで、ケイスケ君のレポートで、

私は媒体と言う事を、忘れずにお願いします。

 

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だが、今回は、勿論ありますよ、

グレンフィデック軍団、

左の3本が旧ボトル、

8年表記と、年数表記無し、

 

この頃は、ピュアモルト表記、

多分、サントリーさんは、

これに習って、山崎を初めは、

ピュアモルトと表記したのだと思う、

 

山崎蒸留所も、1923年には設立している。

なので、その数年後には、

山崎は存在していた事になるが、

まだ、販売はしていない、

あくまで、ブレンディドウイスキーの、

 

供給用であったからだろう、

当時の考え方では、

シングルモルトウイスキーは、

単体で、発売するものでは無い、

 

それを覆したのが、グレンフィデックである。

どんどん伸びる売り上げに、

追随して、販売する蒸留所が増えた。

山崎も、その一つだ。

 

が、グレンフィデックは、

かなりの旧ボトルで、

少しスモーキーを感じるが、

元来、サラッとした飲み口で、

 

これなら、水割り大好き日本人でも、

大丈夫だろうが、アイラモルト等は、

かなり難航したと思う、

あれを、水割りにしても、

 

日本のウイスキーや、

スコッチのブレンディドウイスキーの、

ようには飲めなかっただろう、

ここ10年程、やっとの思いで、

 

ストレートで飲める方が少し増え、

それと共に、人気も消費量も上がっている。

ウイスキーは全て、水で割るものと言う、

呪縛から、少しづつだが解放されている。

 

呪いは解け出した。

それには、多くのバーテンダーの努力と、

NHKの朝ドラ「マッサン」の効果が絶大だった。

あのドラマ以降、ストレートを勧めても、

 

怒鳴られることは無くなった。

まあ、散々苦労した。ストレートと言うだけで、

「火吐くわ!」「死んでまうわ!」の連続、

ストレートを飲んで死ぬなら、

 

スコットランド人は、大量死している事になる。

いや、全世界、至る所で大量死する事になる。

と、未だかつて、ウイスキーを飲んで、

火を吐いた人を見たことが無い、

 

大体、海外のドラマ、映画でウイスキーを、

水で割るシーンを見た事が無い、

まあ、困難な道のりだったから、

やりがいもあったのだろう、

 

今思えば、笑い話である。

そして「美味い物は西から」と言う、

言葉があるが、これは大先輩のブログで、

知ったのだが、日本でシングルモルトを、

 

グレンフィデックを初めて輸入したのは、

大阪の会社「日食」さんである。

残念な事に数年前に会社は無くなっているが、

その証拠と言うか、こういう札がある。

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日食さんの札で、正確には、
解らないが、1970年代の、

物だと思う、これより古いラベルの、

ミニチュアが僅かに残っているが、

 

古すぎて、ラベルがずれ落ちた。

この後、年数表記無しが、出るのだが、

多分、売れすぎて、今の山崎や、余市のような、

原酒切れになったのではと、推測する。

 

と、言う話など、交わしながら、

オールドボトル等、あれこれと、

今宵は如何ですか?

グレンフィデックがお待ちしています。

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