朗報が届いた。
いや、既に届いていたのだが、
スコットランドを目指して、
旅立った。当店の若き常連氏ケイスケ君だが、
祝!就職!
働き先が決まり、まずは住み込みで、
部屋が決まれば、通いになると、
いや、まあ、それは良いのだが、
まさか、まさかの就職先が、ウイスキーの聖地、
スコットランドはクライゲラキにある。
ハイランダーイン・・・マジか!
これは、驚いたし、嬉しかった。
いや、ハイランダーインで働けるとは、
私の方が、夢のようである。
まるで、アニメのような展開、
時を遡る事、20数年前、
大阪は、ミナミの繁華街でBARを出した。
最初は少し忙しい程度だったが、
いきなり、かなり忙しくなり、
娘達も幼く、地元で店を出そうと、
その時、前の店の名前はそのままにして、
後輩に任したので、新しい店名を考えていた。
ある日、古本屋でウイスキーの雑誌を買った。
翻訳されていなく、英文だったが、
訳し、訳し読んでいた。
その雑誌の特集記事が、ハイランダーインだった。
地元の年配の方も集い、
世界的に有名なウイスキー評論家、ライター、
ウイスキー関係者も集うと言うBARが、
地下にある。基本はホテルなので、innなのだが、
いや、何度も読んだ。憧れた。
こんなBARがしたいと、
が、当店は、ホテルでは無いので、innではなく、
inとした。これが当店の名前BAR in
どうぞ中へと言う意味も込めて、
しかし、当時はまだハイランダーインを、
知っている日本の方など殆ど居なかった。
ので、店名がそこから来ていると言う話は、
殆どしなかったと言うか、
まだまだローカルな下町、
BARが何か解らない人達の相手に、
悪戦苦闘の日々で、それどころでは無かった。
その後、日本人の方がオーナーになられ、
口にする方も増えて来た。
今では、ハイランダーイン東京店
店舗展開する超有名店である。
その現オーナーである皆川さんが、
お手伝いされていた。
その皆川さんにお会いするのが、
彼の本当の目的だった。
その後、パブで面接を受け、
すぐに働ける事に、
全くあてもなく旅立ったが、
どうにかなるさの見本のような、
お酒を飲んで同じ話ばかりの、
おじさん達も見習おう、挑戦しよう!
そして、私もそうだが、もっと頑張らねばと、
思わせる嘘のような本当の話である。
クライゲラキのハイランダーイン ↓