夜も遅くなれば、
それなりに飲んで、
泥酔の人が現れる。
まあ、飲み屋さんの宿命だが、
困るのは、何屋か解らず、
酩酊して入って来る人、
又、現れたのだが、
焼酎、焼酎、
無いと言うと、
なんでや!と、なる。
BARが何なのか、
全く解っていないが、
昔は、それでも解って貰おうと、
散々努力したが、
無駄、全くもって無駄と、
言う事が解った。
学ぶ気も覚える気も、
そういう人には欠片も無い、
ましてや、従うなどあり得ない、
と、そういう人が来ないように、
置いていないのだが、
そこに噛みついて来る。
テーブルチャージも、
そういう意味なのだが、
しかし、居酒屋さんでも、
お通しと言う、
テーブルチャージ料を、
取っている店もあるのだが、
何故か、そこは言わない、
不思議な人達である。
仕方ないので、
うちは高い酒を売っていると、
言うと、嘘だと言い出した。
まあ、ここから追い出すのに、
四苦八苦するのだが、
70歳ぐらいの方だが、
ここは、きっぱりと、
断らないと、
又、来るようになるので、
店を間違えているから、
帰ってくれと、
と、帰ろうとするが、
店の入り口にずっと立っている。
まあ、面倒臭いが、
何度も帰ってくれと、
こうなると、長期戦、
これ、本当に時間の無駄である。
やっとの思いで帰ってくれた。
二十年やっても、
まだ、この段階、
流石に飽きて来た。
BARとは何か、
そういう人に説明するのは、
最も時間の無駄、
立ち飲み屋、居酒屋、BARの、
区別がつかない人に、
何を言っても、
時間の無駄・・・
と、考えると無駄な事に、
長い歳月を費やしたと、
悲しくなるが、
それも、仕方ない、
選んだのは自分だから、
しかし、人生とは、
その無駄の積み重ねなのかも、
知れない・・・