黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 アガベ

先日の深夜だった。

若い女性が二人、

店の前を歩きながら、

自撮りしていて、

 

店を覗いていた。

そのまま、行き過ぎ、

暫くすると、入って来た。

いきなり、アガベアガベと、

 

私に尋ねているようだが、

アガベ?いや、アガベは、

解るのだが、まさか・・・

と、思いながらも、

 

ボトルを三本出してみた。

えっ、喜んでいる。

しかし、会話は中国語で、

台湾から来られたようだが、

 

まさかテキーラを、

原材料で言われるとは、

と、私もよく気付いたものだ。

アガベ、テキラーナ、

 

ウェーバ、ブルー

日本では竜舌蘭と呼ばれる。

良く、サボテンと言われる事があるが、

メキシコ=サボテンのイメージが、

 

強いのだろうが、

それは、間違いである。

まずは、メスカルと言う、

蒸留酒なのだが、

 

そこから、基準を満たすものが、

テキーラと呼ばれる。

それを判断するのが、

1994年に設立された。

 

テキーラ規制委員会(CRT)

法的措置も出来る。

非営利団体に、厳格に監視されている。

故にテキーラは罰ゲームの

 

お酒では無い、

しかし、アガベ下さいと言う、

注文は初めてで、驚いたが、

もっと、驚いたのは、

 

この若い女性達、

テキーラの飲み方を知っている。

カットライムを二つと、

フランスの岩塩を出したが、

 

中国語で説明は難しいな、

ええっ!塩を親指と、

人差し指の付け根に乗せた。

で、ライムをかじり、飲み、

 

塩を舐めた。

これには、流石に驚いた。

完璧だ・・・

女性では、この店始まって以来、

 

声が大きいだけで、

お酒も飲み方も知らない、

この町のおじさん、おばさんに、

見せてあげたかった。

 

しかし、誰が教えたのか、

勿論ストレート、

テキーラが罰ゲームのお酒だと、

思っている。日本の若者達よ、

 

見習わねば・・・

と、焼酎、焼酎言わずに、

折角、苦労して世界のお酒を、

揃えている。それがBARなのだ。

 

少し勇気を出して、

他の物も飲んでみたら、

どうですか?

海外の若い女性に、

 

笑われますよ、

あなた・・・

私に恥をかかされたのでは無く、

既に恥をかいている事に、

 

早く気が付こう・・・

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