長い話になったが、
そのタカムラさんで出会った。
エドラダワー10年、
スコットランド最少の、
小さな、小さな蒸留所で、
ポットスチルも、小柄な女性ほどの、
大きさの少量生産ウイスキー、
旧ボトルは、土屋守氏の著書、
魔法のモルトと絶賛されたいるが、
数年後のその著書の改訂版で、
一転、評価は酷評に変わる。
化粧品ぽい風味と書かれている。
故に旧ボトルの評価は高く、
高値で取引されている。
私が出会った時は、
既に、背の低い、
ダンビーボトルになっていたのだが、
私の与太話を何度も聞かされた。
常連氏は多いと思うが、
そのダンビーボトルの、
僅かな初期に、
軽やかで甘い、
まるでココナッツミルクのような、
香りを放ったボトルがあった。
が、数年後、洗剤のような香りに、
変わり、今で言うパヒュームを、
放つようになった。
旧ボトルも、
この数年で、2本手に入れたが、
どちらもハチミツ、
確かに舌触りもクリーミーだが、
あの時の香りでは無い、
そして、暫くエドラダワーは、
カスクばかりを買っていた。
バローロやマルサラ等、
で、かなり前にパヒューム対策なのか、
蒸留所を綺麗に掃除し、
蒸留器も研磨したと耳にしたが、
定かでは無い、が、現在の、
現行のボトルは、
ご存じの通り、
素朴で素直なウイスキーに、
様変わりしている。
あれは、夢だったのか、
いや、あまりに不思議な香りで、
何度も、嗅いだ事を覚えている。
しかし、現行のボトルと、
初期のボトルとの見分けが、
付かない・・・
が、可能性の高い物を、
今回のオークションで発見したのだが・・・
つづく・・・