流石に、毎晩、毎晩、
異国の方を相手にすると、
疲れ方が半端では無い、
と、フランスの方が大変なのだ。
彼らは、全てでは無いが、
英語を話さない、故に英語は通じない、
逆に、必死で日本語で話しかけて来る。
もう、一人の男性は、
あまりウイスキーを飲まれないようで、
話せる彼が言った。
「ブルボンを、彼に」と、
ブルボン??お菓子か??
あ、違う、ブルボン王朝だ。
元々バーボンは、バーボン郡で造られ、
故にバーボンの名前の由来となったが、
バーボン郡の名前の由来が、ブルボン王朝なのだ。
ブルボンのお菓子では無く、
バーボンの事である。
う~ん、どうも、
かなりバーボンにも理解があるようだ。
「ターキーはどうですか?」
いや、ウイスキーあまり飲めないなら、
強過ぎるよ、と、これはどうですか?と、
と、ジョージ・ディッケルを出すと、
ジャック・ダニエルがどうの、
こうのと言っている、そうだ、やっぱり、
良く知っている。
ローゼスのブラックとも思ったのだが、
私が狼狽えたのは、これだ。
日本人の全てが、水割りで飲んでいると、
誤解している。
故に、私に水割りにして美味しいのは?
と、訪ねているのだが、
長年、バーボンやシングルモルトを、
水割りで飲んだ記憶が無い、
水や、ソーダで割るなら、
ブレンディドのスコッチか、
カナディアン、アイリッシュ、
晩酌はジェイムソンのソーダ割りが多い、
完全に裏を突かれた状態なのだ。
が、それを上手く説明出来る程の、
語学力が無い・・・
ジレンマが募るばかりだった。
しかし、彼らは、それが日本のやり方なら、
それに従い、日本文化に、
触れようとしているのだろう、
それも、確かに理解は出来るが、
彼が言った。
「彼女に、ラガヴーリンの水割りは、
どうですか?」と、
き、聞かないでくれ・・・
まだまだ未熟だった。
それを水割りにした事が無い、
想像するが止めておいた方が良いと、
あまり、水割り、水割りと言うので、
責任を取って頂こうと、
これにされてはどうですか?
と、言うと、では、それでと、
駄目だ、私を水割りのプロだと思っている。
流石に私がこれを選んだ。
理由までは、解らないだろうが、
軽いジョークだが、
いや、まあ、しかし良くご存じだ。
日本のBARの事も、
理解して来ている。
彼らは、日本的なBARに来たいのだ。
私が大きく舵取りをする事も無い、
このままで十分なのだろう、
しかし、言われたお酒が無い時の、
外国人の方の、落胆したリアクションは、
胸に突き刺さるものがある・・・
オオ~ノー・・・
COCKTAIL
WHISKY
CRAFTBEER
OSAKA TAISHO-KU
TAISHO STATION
KYOCERA DONE BEFORE
SMOKING OK
BAR in