ラガバーリン、ラガヴァーリン、
ラガブーリンと、色々と、
呼ぶ方も多いが、
モルト大全では、
ラガヴーリンと表記されている。
そのラガヴーリン蒸留所での、
出来事である。
70歳過ぎぐらいの、
長老的なお爺さんが、
案内してくれたのだが、
その方が質問を、
「君はアイラで何をした?」と、
「牡蠣を食べた」と、
すると、
「牡蠣に何を掛けた?」と、
掛けて食べる。
私も何度もやったが、
絶妙な味わいである。
で、流石に、ラガヴーリンの蒸留所なので、
「ラガヴーリンを掛けて食べた」と、
すると「いや、怒らないから、
本当は、何を掛けたのかい?」と、
で、正直に「ボウモアを掛けました」と、
すると、長老は烈火の如く、
怒り狂い、
「もういい!お前は二度と喋るな!」
と・・・
ツアー客からは、
大きな笑いが起き、
ジョークのようだったようだが、
私は、違うと思う、
多分、マジだ。
自分の蒸留所に誇りを持ち、
常に一番だと言う意識があるのだと、
それだけ、蒸留所を愛しているのだろう、
が、決して敵対では無いと、
私は思う、自分のブランドを愛すれば、
愛するほどの、思い入れの強さ故だと、
BARとて、そうだろう、
何万回も言うが、
この小さな町では無く、
常に、私は外を見ている。
外には凄いBARは星の数ほどある。
この町は、何故、そこを見ないのか?
理解に苦しむ、
いちいち引き合いに出される。
それでは、レベルを上げるなど、
夢の又夢・・・
私は自分の 理想を追求するために、
ひたすら、テクテクと、
信じた道を歩いているだけである。
自分が間違って無いと思う道を、
しかし、恐るべし、ラガヴーリン蒸留所、
よその蒸留所の名前を言っただけで、
私は毎晩、入れ代わり立ち代わりで、
よその店の話を聞いてますが、
「もういい!お前は二度と喋るな!」