夜も静まり、そろそろ帰り支度を、
と、考えていると、
ふらっと入ってきたのは、
私の従兄弟、
お笑い王国、吉本の社員となり、
もう、20年になる。
早いものだと、綺麗な夕焼けを見た。
哀愁のような感情に浸った。
が、何故か泥酔・・・
一生懸命、何かを伝えようと、
産経新聞、断捨離、断捨離、
何のことだ?
産経新聞には、ジャーナリストの、
君の兄がいるでは無いか、
兄はジャーナリスト、
弟はお笑い王国、
実に優秀な兄弟だが、
実は、父の妹、弟には、
凄い方がまだまだ居るのだが、
まあ、自慢になるので止めよう、
それより、従兄弟は飲み過ぎだ・・・
ふらついた足取りで帰っていった。
次の日、彼の残した言葉を、
キーワードに、検索をした。
そこには、産経新聞に、
夕焼けエッセーと言う欄があるのだが、
「65年目の断捨離」という名の投稿が、
掲載されていた。
投稿者の名は、
紛れもない、父の妹であり、私の叔母だ。
短い文章だが、
80歳も半ばで、この文章能力、
凄い・・・
まあ、何と読みやすい、
と、同時に幼き日、
クリスマスになれば、
絵の書いた大きな、
チョコレートを、
毎年送って下さった。
今でも覚えている。
トナカイとサンタクロース、
雪だるまとサンタクロース、
しかし、よく考えれば、
昭和40年代、
あんなに素敵なチョコレート、
一体どこで売っていたのだろうか?
わが町には無かった・・・
と、又、綺麗な夕焼けを見たような、
哀愁がこみ上げて来た。
が、歳を取り、
疎遠になってしまったが、
私が生きて来られた要因に、
この叔母の大きな力があった事は、
確かで、それもこれも、
歳を重ねないと、
気付かない、私の愚かさである。
何事にも感謝する。
頭を垂れる。
改めて教わりました。
ありがとうございます。
そして、お元気そうでなりよりです。
坂本雅央