黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 北のライオン

ゆっくりと読んでみた。
時間は毎日まったりと流れているので、


少し強引な設定が逆に力強く感じる。
わたせせいぞう」氏の「北のライオン」
スコットランド人の主人公、
主人公なのだが、主役であって主役では無く、
やはりBARと同じく主役は毎回尋ねて来る。
お客さん・・・


氏の「ハートカクテル」と言う作品を、
若き日に読み、バーテンダーと言う職業に憧れと、
尊敬が生まれたのは確かだ。


しかしその当時とは違い、
今、日本ではスコッチウイスキー、
シングルモルトウイスキーで溢れている。
そのシングルモルトのキーパーソン的な銘柄を、
しっかりと登場させている。
流石だ・・・


もっと粋な事は、
そのシングルモルトウイスキーを、
詳しく解説していない、
受け止めを読者に委ねている。


そう解説、説明は私達の仕事であり、
判断はお客さんの楽しみなのだ。
先入観程下らないものは無い、
本音を言えば、飲んだことも無いお酒を、
漫画で読んで来て、あ〜だ、こ〜だと言われても、
はあ〜、としか言えない、
主役「ライオン」氏は、
バーテンダーであって、
注ぎ屋では無い、
ウイスキーを注ぐだけでは無く、


カクテルもしっかりと作れる。
知識だけでは無く、
技術もあってのバーテンダーと言う事なのだろう、


しかし私がこの作品を最も賞賛する理由は、
ついにウイスキーをストレートで飲む時代が訪れた象徴のようだ。

何でも「水割り」と言う亡霊を、
もう少しで払いのけれるかもしれない・・・

ウイスキーファン必見の作品、
ウイスキーの色合いまで、
完璧に描かれています。



北のライオン(1)

北のライオン(1)

北のライオン(2)

北のライオン(2)

北のライオン(3)

北のライオン(3)

北のライオン(4)<完>

北のライオン(4)<完>