黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 トリックスター

最近若い方から、
シングルモルトの香りの変化を教えて欲しいとよく言われるが、
しかし、それには限界がある。
やはり香りは目に見えない物、
これですよ、とはならない、
そして長年、色んなお酒を嗅いできたら、
余計複雑になり、
逆に素直な判断が出来なくなってきた。


ウイスキーの採点にしても、
審査される方の評価は様々、
点数にも開きがある。
やはりそこは嗜好品、
そして鼻の良さも、
これは生まれつき歌が上手いと同じで、


一種の才能では無いかと思う、
少し前もモルトを飲んだ事が無いと言う青年に、
あるモルトを少しお出しした時、
瞬時に金属香と言った。


確かにそのモルトには微妙に金属のような香りがし、
それはテイスティングノートにも記載がある。
何人かこういう方に今まで出会った事がある。
そういう意味でも、やはり才能と言う部分は大きいと思う、


そして、生まれ育った環境もそうだろう、
やはり、関西、関東、東北、北海道、沖縄、
食文化が違う以上、
評価も様々だろう、


故に私はあまりブログでは、
香りや味わいの事を書かない、
店では言う、
しかし、基本的な事は同じ、
ヨード臭はやはりヨードなのだ。


が、そういうものでは無く、
そのバーテンダーの個人の意見も聞きたいのも確か、
そこで、香りの変化と言えば、
これはどうだろう、

「ハイランドパーク ロキ」


これを最近改めて、
何度か試した。
そして、これは全て私個人の見解なのだが、
ウイスキーの香りには変わるものと、
変わらない物があると思う、


それが重なり複雑に変化するのだと思う、
簡単に言えば、
赤色に黄色を加えればオレンジ色になり、
赤色に青色を加えれば紫色になる。
母体は同じ、


そして最近はよくこういう事をイメージしている。
香りには大きく分けて三枚程のカードがあり、
それが重なると、
その三枚目は変わらないのだが、
その前にある。
二つのカードは変わる。


1と2と3と言うカードなのだが、
その1がすばやく変化する。
2はゆっくり、
3は変わらない、


こういうイメージを持ちながら、
テイスティングしている。

ではこの「ロキ」なのだが、
香りが変化する過程で、
Aと言う香りがBになり、
Cになり、Dになると、
Bに戻ったような感覚になったが、


それは変わらない香り、
三枚目のカードのようだ。
そして、その香りは塩化ビニールのような香りを感じる。
塩化ビニールと言っても香りは様々だが、
ソムリエ的に言えば、
昭和の時代の安物の浮き輪を膨らます時の香り、
と、でも言おうか、


しかし、その香りが決して悪いものでは無く、
それが1と2のカードと重なり、
複雑さを増し、華やかさを演出し、
また難解にさせているのでは無いだろうか、


まあ、あくまで私の見解なのだが、
あなたはどうですかと、
言う事が大事だ。
そして色んな意見があるから、
今夜もウイスキーは美味しいのだと、
私は思う・・・


と、わけの解らない事を書いているが、
要するに、
単なる「ロキ」の売り込みか・・・

どうぞ!

で、これ何か解りますか?

答えはお店で・・・・



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