黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

よその町から来られた方・・・

先日、今日も暇かと、
あれこれと、ゴソゴソと、
すると、ポツリ、ポツリと、
常連氏が、そんな中、


見慣れない一人の男性が、
さてと・・・
どうなんだろう、と一人考える。


この町の方か、よその町の方か、
それが運命の分かれ道、
すると「年代物のラムはありますか」と、
年代物のラムか、23年はあるが、
多分それ以上かと、


あれば、一杯でかなりの金額になる。
「ラムでは無く、ウイスキーならありますよ」と、
が、どうすれば良いか、
すぐにお出しすればいいのだが、


この町では、怒鳴られ、キレられる。
何故か、値段だ。


高いと言って怒り出す。
高いと言っても、たかが数千円なのだが、
この町で、そんなに高い酒を扱ったのは、
私が初めて、見た事も無い人が殆ど、


全国的、いや大阪的にも、
そんなに高い物ではないのだが、
この町では、300円〜500円が相場だと言う、
それは焼酎だろう・・・
それで、見慣れない方が来られたら、
判断が難しい、


この町の方なら、高い物を出せない、
よく言われたのは、
「そんなもん、1本も飲めるか!」


1杯の値段を、1本と勘違いしている・・・
しかし、私は決して馬鹿にしているのでは無い、
これぐらいのお酒は、
一歩外に出たら、いくらでもある。


この町に無いだけで、世の中にはこういう物もありますよ、
と、言っているだけなのだが、
キレる・・・


そこで、もう一度試してみた。
「グレンリベット18年」はどうですかと、
すると、それは他でも飲めると、


ボトル棚を見つめた。
では、最後にもう一度試してみよう、
「これは、どうですか、少しお安くしますが」と、


「いやいや、安くしてもらわなくて結構です」
はい、決定、
この人はこの町の人では無い、
申し訳ない、この10数年間、
怒鳴られ、キレられの毎日、
それで、何度も試さないと、


少し高いものは、出せなくなった。
聞けば、このブログを見て、
道に迷い、
わざわざ尋ねて来られたようだ。


その後も、高価なボトルを飲まれて、
さっと帰られた。
よその町から、来られた方は、
理解して来られている。
そして当店が高くない事も、
解っている。
そして、決して馬鹿にしていない、


この町を、
「ここは大正やぞ!」
「大正のくせに!」
と、言う事がこの町を馬鹿にしている事に気付いて欲しい、
そしてそんな事を言うのは、
この町の人達だけだ・・・


大型店も次々と進出して来ている。
いい加減、この町だけの、
「大正ルール」は通用しなくなるだろう、
近い未来にはきっと・・・


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