別にこれと言ってする事もなし、
で、人様のブログを拝読、
色んな記事の中に、
ん?お化けの話し?
お化けの話か・・・
そう言えば、あれは30年近く前だった。
友人達と、波乗りをしに、
泊りがけで四国に、
海の近くの安い民宿に、
夜、これと言ってする事もなく、
TVも100円、
クーラーも数時間で、100円、
で、TVは我慢して、
さあ、何をしようか?
男ばかり、トランプも・・・
そこで一人が、
怖い話しを始めた。
嫌な予感・・・
次々と話し出す友人、
一人は完全に怖がっている。
どれくらい話しただろう、
変な空気になった。
一人が喉が渇いたと、
しかし、民宿の売店はとっくに閉まっている。
少し離れた所に自動販売機を見かけたと、誰かが言った。
じゃあ、誰が行くのか・・・
ええーっ!俺?
皆の意見だった。
私がこういう事には一番、怖がらないと、
一同は頷いた。
予感的中・・・
しかし、私とて怖い・・・
仕方なく、皆から小銭を集め、
非常階段から外へ、
四国の深夜は恐ろしいぐらい暗い、
この民宿の近くにはお化けが出ると言う、
トンネルもある・・・
妙に風が強い、
遠くで野犬の遠吠えが、
こ、怖い・・・
かなり向こうに、ぼんやりと自動販売機の灯りが、
夜道を一人とぼとぼと、
何で、私なのだ。
あいつら喧嘩なら真っ先に行くくせに、
と、愚痴を吐きながら、
やっとの思いで、辿り着いた一台の自動販売機、
えらく新しい、
手に握り締めた小銭、
少し汗ばんでいた。
100玉を入れた。
次の瞬間だった。
世にも恐ろしい事が起こった。
「いらっしゃいませ!」
全身の毛穴が全て開いた。
言葉にならない声を上げ、
恐ろしさのあまり、小銭を自動販売機に投げつけた。
しゃ、喋った・・・
自動販売機が喋った・・・
生まれて初めて、
喋る自動販売機と出会った日の事だった・・・
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