黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 ジャック・ダニエル 深夜のCM

最近、深夜に「ジャック・ダニエル」のCMが流れているようだが、
私は知らなかった。
そして、お客さんにそのCMの中で、
火事のように、何かが燃えていると、


多分、これでは無いかと、

確かかなり前のCMで、
スコッチでも無い、
バーボンでも無い、
「ジャック・ダニエル」だと、


そういう意味では、この火事のような光景は、
大事な過程になる。
こういう事を言う人もいる。
「ジャック・ダニエル」はバーボンだと、
が、やはり正式には「テネシーウイスキー」
殆どのバーボンは「ケンタッキー州」だが、
「ジャック・ダニエル」は「テネシー州」で作られている。
これは、以前にも書いた。
テネシーウイスキー」
http://d.hatena.ne.jp/BARin/20100808


そして、バーボンを作る過程には、
この火事のような過程が無い、
これがバーボンとテネシーウイスキーの違い、


では、何を燃やしているのか、
少し簡単に書くが、
これは「サトウカエデ」の角材に、
蒸留したばかりの度数の高いアルコールを掛け、
火を付け、そして水を掛け、
炭にする。


その炭を細かく砕いて、
それを3,6mの木桶に入れ、
3m程の炭の層を作り、
一滴、一滴、丹念にろ過する。
これが「リンカーン製法」と呼ばれる。
「チャコール・メローイング製法
このサトウカエデの炭が、ウィスキーの風味に、
影響を与えている。


本来のバーボンの製造過程には無い、プロセス、
これが「ジャック・ダニエル」が「テネシーウイスキー」だと、
言う事になる。


その証拠にラベルにバーボンと言う表記は無い、
[


では何故、今CMが?
それは、2013年にアサヒビールに、
販売権が変わったからだ。
そこで日本で売る為になのだが、


この「ジャック・ダニエル」の町、
テネシー州、リンチバーグのあるムーア郡は「ドライ・カウンティ」
禁酒法の町、飲んでも良いのだが、
買う事も、売る事にも規制が掛かる。


但し蒸留所では、少量の販売は認められている。
それは数百人しか住んでいない町に、
年間、20万人の観光客が来る。


何故なら、アメリカの第一号蒸留所、
NO1と誇らしげにラベルに書かれている。
シッピングウイスキー、シッピングとは、すするように、
舐めるように味わうウイスキー、
アメリカの誇り「ジャック・ダニエル」
ではそのCMをどうぞ!