黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

四国のT

四国のT君こと、たかし君、
体罰、暴力、
そして、言葉の暴力と言うなら、私は完全な犯罪者だろう、
数年前、ふらっと現れた青年、
目が完全に死んでいた。


何だこの魂の抜けた青年は、
が、これは気合が抜けているだけで、
本来のこの子では無い、そう思い、


「死ね!」と言ってやった。
驚いていた。
それがたかし君との出会いだった。
まあ、そんな事を言うBARのマスターは私ぐらい、
しかし、それから何度も来るようになった。


お酒もどんどん強くなった。
目に見えるような成長ぶり、
いや、今度はこちらが驚いた。


そして「死ね!」と言われて目が覚めたと、
感謝の意味で、来るといつも沢山使ってくれる。
彼は彼なりに考えたようだ。


「死ね!」と言われても死にたくない、
死にたくないから、生きる。
生きる為には、辛い事を乗り越えるしかないと、


その通りだ。
中途半端に堕ちるから、
苦しくなる。
堕ちきる事が大事だ。


そして、先日、挨拶に来てくれた。
奈良に引越しをすると、
四国のTから、大阪のT、
そして奈良のTになった。


その日、感謝の意味の長文のメールが来た。
私の店に出会えて良かったと、
いやいや、勘違いしないでほしい、
私は単なるきっかけを与えただけで、
全ては君の努力の結果だ。


そのたかし君が、
2月11日(月)に故郷、
土佐の「鰹のたたき」を持って来てくれると、
お世話になった人達に食べて戴きたいと、
是非、来れる方は、来て下さい、


「鰹のたたき」でウイスキーはどうですか、
私がベストチョイスを致します。


そしてたかし君、少し離れたが、
これからも、たまにでいいので、
顔を出して下さい、
「死ね!」とは「生きろ!」と言う事なのだ。

↓お手数でなければ押して下さいね!
にほんブログ村 酒ブログ バーへ
にほんブログ村