黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

アラオを尋ねて

最近NHKが面白い、
やはり紅白の「ヨイトマケの唄
私は店で仕事をしながら、
ラジオで聞いていた。


数日後、黒髪で唄われていた事を知り、
深く感銘を受けた。
ごく自然で、当たり前の事にそれだけ感銘する事自体が、
この国がおかしくなっていると言う事だろう、
そして昨日書いた「聞き書き甲子園」
ご老人から、物事を教わる。


ごく自然で、これも又、当たり前の事なのだが、
そういう機会がなくなっている。
何を無くしたのだろうか、
この国は一体・・・


そして「アラオを尋ねて」と言う番組、
震災のガレキが遠く離れた。
アラスカ、カナダに漂着していると、
その距離、6000km、


ボール等に紛れ、
船名と「アラオ」と書かれた。
発砲スチロールの漁師の浮があった。
それを外国の方が、
大事に保管し、持ち主に返して欲しいと、


すぐに見つかると思ったのだが、
これが意外と難航、
千葉や、福島、宮城、青森、
と探し続け、その距離は2000kmに達した。


その他のバレーボールや、
寄せ書きがされたボールは持ち主が見つかった。
しかし、その旅で出会う方の凄まじい体験談を、
次々に聞くことになった。


が、アラオは見つからない、
駄目だと思った時、
その浮きの四角い形状から、
ある漁が検索に掛かった。

場所は驚きの、
四国は「土佐清水市
そこにアラオさんは居た。


震災時、土佐清水にも1m程の津波が来て、
船が10艘程流されたらしいが、
漁をしている時に、サメによく噛み切られ、
浮きが流されるらしい、


そして、流れた浮を気仙沼の漁師が使っていたと、
アラオさんは語っていた。
もしかすればその船が津波の犠牲に、
どこをどう辿ったのか、
今では解らない、
しかし、次の南海トラフの大地震では、
四国には、30mを越える津波が来ると、


そこに東日本大震災で流されたと思われた浮が、
返って来るとは、複雑な心境になった・・・
しかし遠い異国で、
ボロボロの浮を大切な物だと、
そして持ち主の安否を心配せれていた海外の人達、


その人を思う心こそが、
今の我が国が無くしたものでは無いだろうか・・・


最後に、私はこの番組を観て、
脱原発」「卒原発」等と発言している政治家を、
馬鹿だと思っていた。
が、間違いだった。


票集めの手段等では無く、
本当の意味での「脱原発」なら応援しょう、
何故なら、潮の流れで、6000kmも旅する浮、
もしも放射能なら、
単純にあの美しい、カナダやアラスカの海を
汚すような事は絶対に許されない、
そう思った・・・


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