黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

勇敢な話

飲み過ぎた・・・
グダグダ・・・
風邪かな・・・


そんな時、TVで震災の時の事を話す、
御年配の方が、
方言で話されていたのが、
より一層、心に響いた。


その内容を、私で申し訳ないが、
文章にしてみよう、


いきなりの激しい揺れが襲った。
男は思った。
船だ、船が危ないと、
男の職業は、
離島と本土を結ぶ、連絡船の船長、


もうかなりの高齢、
その老船長、
この船が無くなると、
離島が孤立する。


船に飛び乗り、
エンジンを掛けた。
沖だ、沖に出なければと、


猛スピードで沖に向かう、
連絡船、
が、暫くすると、
目の前に想像を絶する高さの波の壁が、
津波だ・・・


その時、何故か老船長は、
すうーっと、眠ったと言う、
多分、あまりの恐怖に、
気を失われたのかと思う、


はっと気付き、俺は何をしてるんだと、
自問自答、が、迫り来る波の壁、
その時、老船長は相棒の船に、
問いかけた。


「行けるか?行けるか?」と、
返事はエンジンの響き、
そのまま、波の壁に突っ込んで行く、
船が、立ち上がった。
いつまでも立ち上がったまま、


そのまま、ドンと、波の向こう側に、
「やった!やったぞ!」
と、船の舵に声を掛けた。


これは、想像だけしか出来ないが、
想像を遥かに超えた。
恐怖だっただろう、
しかし、船を守る為に、
津波に向かい、走らせるとは、


勇敢な方だ。
多分、船が息子のような存在だったのだろう、
それを守る為に・・・


グダグダせずに仕事に行こう、
と、背筋が伸びたお話だった。


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