黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 ホットブルショット

11月・・・

ムーミン谷の11月」
そう、「トーベ・ヤンソン」作
日本では、アニメで有名な「ムーミン
だが、この原作者「トーベ・ヤンソン」さんの故郷が、
フィンランド、このフィンランドには日曜、祝日に禁酒日がある。


そこで、スープにウオッカを入れ、
ブルショットスープ」として皿で出す。
レストランがあるようだが、
何故、スープなのか、
これは、ビーフブイヨンを使う、


異色のカクテル、生まれはアメリカ、
デトロイトとされている。
使うお酒は、ウオッカ
普段は、シェーカーを使う、
コールドカクテルだが、


寒い冬場はホットで、
では、作ってみよう、
ミニトマトを4〜5個、
たまねぎを1/2個
500cc程の水、


トマトを潰し、たまねぎを切って、
鍋で、コトコトと、


ここで、私はコンソメの顆粒を使う、
固形とは違い味の調整がしやすいからだ。


いつも言う事だが、
あくまで、好みだ。


味見をしながら、水を足し、塩、コショー、
中のたまねぎは勿体無いから、
食べ・・・


と、そこにアルバイトのハルクが遊びに、
「これ食べや」と、
出してやった。
ガーリッククラッカー、
これは、ガーリックマーガリンをクラッカーに塗り、
オーブンで少し焼いたもの、


と、解禁日のボージョレーを一緒に、
「幸せ・・・」
と、呟いていた。
まあ、確かにそれも幸せの一つだ。


トマト、たまねぎを抜いて、
出来上がり

オーダーが出れば、これを温めて、
冷凍庫には入れて無い、
常温のウオッカを入れれば、


丁度飲み頃の「ホットブルショット

かなり濃厚です。
しかし、これを私は手間だとは思わない、
他の仕事をしながらでも簡単に出来る。


簡単に出来る物なのだが、
ただ、バーテンダーなら、
より美味しいと自分が思う物を、
お出ししてあげたい、
そう思わなければ、
この仕事に価値観が無いように私は思うだけだ。

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