黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 密かに愛する アードベック

「酒飲みが最後に辿り着く酒」
アイラモルト・・・
私の口上を何度も聞いている。
当店、常連氏達には申し訳ないが、
最近、はてなの読者の方も増えたので、
少し、説明を加えます。

シングルモルトウイスキー」
これはスコットランドに点在する。
地ウイスキー、少量生産型の個性豊かなウイスキー達の事、
そんなお酒知らない?
そんな事は無い、「オールドパー」や「バランタイン」、「ジョニ黒」など等
その中に、様々なシングルモルトは含まれています。
スコッチウイスキーと呼ばれる。ブレンデッドウイスキー
ブレンデッド、そうブレンド、調合という事です。



調合するには、同じものを混ぜても同じ事、
だから、彼らはNO1では無く、全てがオンリー1なのだが、
しかし何故調合するようになったか、
興味のある方はこちらをどうぞ!
「スコッチウイスキー」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC


その中でも一際異彩を放つのが、そのアイラモルトだ。
「棒きれのような酒」確かそう言ったのは、作家の・・誰だっけ・・・


村上春樹」氏の著書
「もし僕らの言葉がウイスキーであったなら」でも登場する。
アイルランドと、スコットランドの間に位置する。
小さな島「アイラ島」で造られるシングルモルトウイスキーを、
総称してそう呼ぶ
この島のお酒は、皆ヨード臭という、
正露丸」のような香りを放つ、
そのアイラモルトの中でも、最強の逸品、
それが「アードベック」なのだ。

「アードベック」はゲール語で「小さな丘」あるいは「小さな岬」
と、いう意味だが、何故ゲール語なのか、
それは又次の機会にご説明します。


そしてその「アードベック」にも様々な商品がある。
まずはスタンダードな「アードベック10年」
そして「1975年」や「1977年」、「1985年」等の
ビンテージ、60度を越える最強の「スーパーノヴァ」(超新星
「アリーナムビースト」(野獣の住む場所)や
「コリ−ヴレッカン」(ヨーロッパ最大の大渦潮の発生する海峡)
この「コリーヴレッカン」のキャッチコピーは
「臆病者飲むべからず!」
これには参った。一瞬で買った。


読むなと言われれば、読む・・・
買うなと言われれば、買う・・・
臆病者・・・これは酒飲みの心理をついている。
私はこの「アードベック」のこの挑戦的な態度が好きだ。
怯まず、媚びず、実にいい、
そして今回、禁断の逸品を手に入れた。
その名もアリゲーター


これは1999年から試行錯誤を重ねた逸品、
樽の内側を強烈に焦がし、
そのこげ後がアリゲーターのウロコのように、
それが名前の由来だ。
確実に強烈なはずだ。


そしてもう一本!
「スティルヤング」

これは1998年の原酒を極少量、瓶詰め、
「幻のアードベック」とも言われる。
2004年にベリーヤング
2006年にスティルヤング
2007年にオールモストゼア
と、アードベックの熟成の過程が解るという仕組みだが、
数が少ない、値段が少々高い、
飲んで戴けたら、次を探します。


さあ!「アードベック」の新たな挑戦だ!
飲んでくれたまえ!
これでバレてしまったか、常連氏にも言ってないが、
私は熱烈なアードベックファンなのだ・・・


そして当店常連氏以外の読者の方々、
これはいきなり飲んで、美味しいお酒ではありません。
シングルモルトは、経験が必要です。
エベレストは初めてでは登れません。
まずは低い山から、私達は山岳ガイドです。又、ご説明致します。
それまで、お待ち下さい、


最後にこのように、今やウイスキーは多様化しております。
BARに行って「スコッチ下さい」「ウイスキー下さい」
と、言われても、私達は「・・・・・?」となります。
くれぐれもご注意を・・・


もし僕らのことばがウィスキーであったなら

もし僕らのことばがウィスキーであったなら

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