黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

あけび

ふらっと、元なにわ突撃隊
(関西ローカル番組 クイズ紳助君)の、
柳瀬たかおのブログを尋ねた。
懐かしい言葉を見た。
あけび、、、


柳瀬のブログから、拝借して来た画像だ。
実に懐かしく、アメブロに少し書いた。
あけび、
若い時、宮沢賢治の「春と修羅」に出て来た。
「あけびのつるはくもとからまり」
あけび?
つると言うから、植物か?
今なら、パソコンを開けば、すぐに解る。
いや、当時でも、辞書を開けば解っただろう、


しかし、しなかった。
そして、誰にも聞かなかった。
忘れなければ、いつか出会える。
何故か、そう思った。
時を越え、十数年前、
バレリーナの友人が公演をすると言うので、
見に行く事に、
東大阪は、八尾を目指した。
その日は体調が悪く、
38℃ほどの熱があった。


しかも、運悪くと言うか、
知らなかった「八尾祭り」
車は渋滞、
やっとの思いで、ホールに着いた。
差し入れを持って行く為に、
隣のデパートへ、
果物、果物と、
辺りを見渡す。
すると箱に入った不思議な果物が、
あけび、、、


これか、これがあけび、
ん?、どこかで見た。
そうだ。幼い時、
おばあちゃんの家の縁側、
あそこで食べた。
あれは、あけびだったんだ。


おばあちゃんは、正確には、私のおおあおばさんで、
この人に、半分ぐらいは育ててもらっている。
おばあちゃんは、息子さんを、
小さい時に亡くしているので、
殊更、可愛がってくれた。


私は、おもむろに箱を手に取った。
勿論、自分で食べる為に、
公演前のホールのロビー、
熱でだるい体、一息つき、
私は箱から、あけびを取り出した。
記憶が正しければ、りんごや、バナナとは違い、
少し、ぼやけた味だったはず、
一口、
ぼやけた味が口の中に広がる。
と、同時に、おばあちゃんに出して貰ったあけびを、
不味そうな顔をして食べた事を、
思い出した、、、


今はもういない、優しかったおばあちゃん、
あの時、不味そうな顔をして、
ごめんなさい、、、、


アクセスランキングに参加中!
▼クリックして下さいね!
にほんブログ村 酒ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 酒ブログ バーへ
にほんブログ村