黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

安いものに群がる人々

どこでこうなったんだろうか?
完全におかしくなっている。
若者に覇気が無い、そして寄ってたかって
安い物に群がる。そして個性を無くして行き
ロボットになって行く、安ければ不味くてもいいのだ。
そんな人間が子を産み、親になれば子供が可愛そうだ。
子供は不味い物しか食べられない、そしてそれを
美味しいと覚えていく、、、


この若者の感覚のずれ、居酒屋や、カラオケBOXの
カクテルと私達が作るカクテルの違いさえも
解らない人達がどんどん増殖している。
「甘いのがいいわ〜」
と言うから、お薦めすると、
「それどこどこの居酒屋で飲んだけど
美味しくなかったから、止めとくわ〜」
アホ過ぎて注意するのも、馬鹿馬鹿しい
目が見えているのか?
目の前で生のフルーツを絞っているだろう
他のお客さんもクスクス笑っているのだが、
本人は気付いていない、逆に幸せな事だ。


私がよく怒ると言うのだが、
馬鹿か!注意してあげているのだ。
他人はクスクス笑っているだけで、誰も何もしてはくれない、
自分が恥をかいている事すら気付いていないからだ。
誰が商売を、生活をかけてまで、そんな事をするか
公務員を見ろ、不正、不正で自分達だけ儲けているではないか
他の店を見ろ、金の為ならお客の暴走も見て見ぬ振りだ。
私も別にそのままにしていてもいいんだが、
キチンと飲みに来ている方に不快感を与える。
同じくお金を払っているのに、不公平は失礼だ。
やはりそこがBARのマスターとしての使命だと私は思う、
お客さんに媚び諂うぐらいなら、別にBARではなく、
安物ホストで充分なのだ。


飲み手を育てる。これが出来ないのなら、店は儲からない
だがこれだけやって来ても、まだ「焼酎は何があります?」
数日前、そこそこの年齢の女性の方が言っていた。
何故、BARがここまで浸透しないのか、この町では
その女性は当店のグラスを見て、綺麗だというから
バカラ」ですと言うと、「嘘や〜」とぬかしやがったので、
「嘘を付いてどうなるのですか」と切り替えしてやった。
40歳前後で「柴田理恵」に似ていた。
安らかに死んで下さい。


例えいくら美人でも馬鹿なら残念な結果にしかならない、
才色兼備、この言葉は消え去ったのか、、、
メーテルがシンナー中毒で、呂律が回らなかったら
嫌だろう、セイラさんが、シャブ中で
アムロ、私の指の先からガスが出て止まらないの」
と言ったらどうする?
いくらイケメンでも、アホならどうにもならない、
ケンシロウが健忘症で何度も
「誰だお前は」と言われたら、話が進まないだろう、
可愛くても馬鹿、イケメンのアホ
後は歌って、踊るしかないのだ。
だが、それも出来なかったらどうする?


キチンとした遊び方が出来ない人間は
キチンとした仕事が出来ない人間だと私は思う、
そこそこ稼いでいる方は、やはり遊び方も綺麗だ、
やはり閉鎖社会なのだろう、家と店の区別がつかないのだ。
情けない、、、
私達は先輩方から、夜の遊び方を教わった
今そういう先輩がいないのだろう、
いたとしても自分の事で精一杯なのだろう、
だから代わりに、教えてあげても、反論する始末
遊び方、所作、会話、立ち振る舞い
全て覚えるだけでいいのだ。
もう一度言おう、覚えるだけでいいのだ。
どんどん難しい世の中になっている。
どこに向かって進んで行くのだろうか、この国は
不安だ、、、
この年で羊飼いをするとは思わなかった。
わしゃ〜ペーターか!