黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 JTSブラウン&ジョージディケル

もうこんな時期か、、、

クリスマスのリーフを探したが
気にいったのが無い、、、
と言う訳で百均で造花を買い
自分で飾り付けた。315円で出来た。


ん〜我ながら思うがセンスがいい、、、
「自画自賛男爵」と呼んで貰おう
「鼻から油子爵」金髪にはこのようなセンスの
回路にウィルスが入っている。
悲しい事だ、、、
が、しかし季節外れの今日のチャーム(付き出し)は
これだ!

夢黒小玉スイカだ。
早い者勝ち〜なのだ。
猛暑の夏を思い出そう、、、
が、寒い、、、


ここまで寒くなってくると
繊細なモルトに変わり武骨なバーボンが美味くなる。


そこで、よいしょ!ドン!

し、渋い懐かしい酒だ
久しぶりに買った「JTS ブラウン」
バーボンなのだが
これは最近よく来られるお客さんの
リクエストに答え久しぶりの入荷だ
映画「ハスラー」の中に
登場する「ポールニューマン」演じる
「ファーストエディー」の愛飲酒なのだが


切れ上がりにのいい
バーボンらしいバーボンだ。
劇中の「ポールニューマン」が
渋すぎるのでこの酒の付加価値を
かなり上げている。


オニオンパウダーや
ガーリックパウダー
ブラックペッパーなどをかけた
ビーフジャーキーをあてに
ストレートでやりたいものだ。


そして左が私の大好きな
「ジョージディケル」
誤解がないように、これはバーボンの一種なのだが
厳密にはテネシーウィスキーなのだ。


画像を見たら解るがラベルに
誇らしげにテネシーウィスキーと書いてある。
ある人のブログでよく人を小馬鹿にしたように
これはバーボンでは無いと言う人が多い、、、、
と書いていたが、私は小馬鹿にはしていない
テネシーウィスキーに携わる職人達の事を
書いた本を読んだら、やはり彼らはテネシーウィスキー
という物に誇りを持っている。
まあぶっちゃけバーボンと同じにしないで欲しい
との事のようだ。
その事に敬意を表したまでの話だ。


味もボーボンのように荒くは無く
非常にエレガントだ。


不思議なのは何故この酒がもっと
出回らないのかという点だ
美味いのだ。ストレートでも抵抗が無い
それが逆にいけないのかも知れない
やはりバーボン的には武骨な酒が好まれるのか?
そしてテネシーウィスキーと言えば
大御所「ジャクダニエル」がいる。


これが大きな壁なのだろう
だが画像を見て解るだろう
ラベルやボトルの形状が
メチャクチャカッコイイ!
アンティークで
大人っぽいとは思いませんか?


なんとも言えないオールドなラベルだ。
そして日本人好みの味のように
思う、女性の方でも充分大丈夫だ


と肝臓の数値が一時期900の手前まで
行った。勉強熱心?なバーテンダーが言っても
やはりCMと広告に勝てないのが残念だ。


例えば「ジャクダニエル」と
この「ジョージ ディケル」が並んだら
やはり「ジャクダニエル」の圧勝だろう
先入観だ。その先入観を持ってBARに来る程
馬鹿げた事は無い、薄くて不味いチューハイで充分なのだ。


まあ私の感性とキャリアを持ってしたなら間違いなく美酒だ。
が、ここが大事なのだが、やはり酒はあくまで嗜好品
それはあなた決める。あなた次第なのだ。
それは仕方の無い事なのだ。
よく話をするが我々は登山のガイドにしか
過ぎない安全に導く事しかできない
その山に登り景色を見て感動するか
しないかはその人次第なのだ。


「ワイルドターキー」のような強いバーボンが好きな方には
お薦めは出来ないが、たまにはこういうエレガントで
優しさを含んだテネシーウィスキーの誇りを守り続ける職人達が
作り出した酒をご賞味あれ!


本当の事は時として別の所にある。
美味しい物も時として別の所にある
人生は探索と冒険の連続なのだ。
く〜っ、カッコイイ!
By自画自賛男爵