黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 ズブロッカ プロ

政治家のバカ発言が続く中
ヤフーの知恵袋の中にこんな質問があった。
柳田大臣は馬鹿ですか?
その回答は
「いやいや馬鹿でも大臣になれるのです。」
とあった、、、、その通りだ、、、
あまりにも面白過ぎて、
国会中継ばかり見てしまい、
私が酒を扱うプロだという事を、
忘れかけていた、、、
そこで酒の話だ!これだ!



ズブロッカ プロ」だ!
日本先行発売の、
プロ向けの強烈なウオッカなのだ。
美しいフォルムなのだ。


が、中身は50度を超える。
なかなかの戦士だ。
日本先行販売の意味と、
プロ向けの意味が、
今ひとつ解らないが
私が思うに、日本人よカクテルにしてみろ
みたいな感じではないだろうか?


ここ数十年、日本のバーテンダーは優秀で
世界のカクテルコンテストでは上位を
占める割合が多い、、、


と言う訳で挑戦!
惨敗、、、、


で、出来ない、、、
私が、で、出来ない、、、
ズ、ズブロッカ凄い挑戦状だ、、、
度数が高い分やはり、
アルコール臭が強い
ポーランド恐るべし、、、
この52度という度数なのだが、
あえてなのだ。
ん?


知りたい方は読んで下さい


この52は北緯なのだ
場所を意味する。
ポーランド世界遺産
「ビアウォヴィエジャの森」
読みづらい、、、のある場所
が北緯52度なのだ。
ではこの森に、
何かが生息するのだが


画像を見れば解るが、ラベルにある
ポーランドバイソン」(ズブ)
なのだ。そして画像を見て欲しい
中に一本草が入っているのだが、
これがバイソンの食べる
「バイソングラス」という草だ


この「バイソングラス」が、
柔らかな香りを、
この酒に与えているのだ。
日本の桜餅の葉に似た香りだ
これが「ズブロッカ」の最大の特徴なのだ。


又この「バイソングラス」は、
採取する時には、
特別な許可が必要となる、
貴重な植物なのだ。


ウオッカは本来、
度数が高く不純物を徹底的に
取り除いて、無味無臭の物が多い
何故か解るだろうか?


ヒントは起源がロシアだ
ロシヤ寒い、、、、
そう寒さの余りに、
酒が凍るからだ
酒は不純物が多い程、
凍りやすいのだ。
本来のウォッカは医療に携わる方が
白樺の炭で濾過したのだ。
それにより酒の持つ臭みを、
抑える事が出来た。
所謂活性炭なのだ。


これで無味無臭になる。
又、連続蒸留で不純物を取り除いている
この「ズブロッカ プロ」もなんと
7回蒸留なのだ。洗練された酒なのだ


では何故カクテルにするのが難しいのか、
それはウォッカには
ナチュラルのタイプと
フレーバードという香りや、
味を付けた物があるが
この酒はややフレバードタイプなのだ
やはり「バイソングラス」の香りがある。


それを壊さないように、
カクテルにするには
至難の業だ。
香りが繊細過ぎるのだ。
色々と試したが
結果、極限の「ドライマティーニ」の、
ズブロッカバージョン
ならこの「バイソングラス」の香りは
やや感じる事が出来る。
それをドライベルモットシャルトリューズ
変えて薬草系「マティーニ」もありだろう
ん〜だが飲める人は限られるだろう。


やはり当店のテーマ
「飲み易いカクテル」とすると、
味を崩壊させないと無理のようだ
後数日待って下さい
必ず作り出します。がその際のカクテルには
この「バイソングラス」の香りを出せる自信が無い、、、


今はロックか、ストレート
「エキストラドライウォッカマティーニ
で楽しんで下さい


果たして本当に出来るのだろうか?