黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

スマイリー3D

「スマイリー3D」これは10月22日(金)
から公演される劇団「伽羅倶梨」(カラクリ)
の30周年記念公演のタイトルだ。
今回は30周年と言う事で、
かなり気合の入った公演のようだ。
当店の常連氏達が多数出演する。
拓平君、カナエちゃん、カオリン等々
まだどういうストーリーなのかは、
聞いていないが
本格的な歌の場面などもあるそうなので、
楽しい作品のようだ。


この劇団カラクリなのだが、
当店からの交通手段で
もっとも早いのが船なのだ。
尻無川を上がり
木津川を曲がればすぐなのだが
これが水都大阪などというのが、
夢物語だと言う事が
すぐにバレる。


そういう事に関して、
大阪の河川というものは殆んどが、
整備されていない
人の目に触れやすい、
中之島周辺ぐらいなのだ。
まだまだ川は野放し状態なのだ。


という事を今日は書くのではない
劇団カラクリだ。
まず場所なのだが、
面白いほど説明出来ない。
大正区の近くの木津川の畔、、、
まあなかなか解からない所だ


にも関わらず毎回沢山の人が来ている。
なかなか人気の劇団だ
30周年も納得がいく


劇場は工場のような建物の、
二階でこれを上がると
そこには何故か淫靡な空間がある。
その淫靡なのだが、
悪い意味では無く
まあ表現がしにくいのだが
自然界の持つ淫靡さを醸し出しているのだ。
例えばこういう事だ大木の根っこが
たまたま自然に、
厭らしい形になるようなものだ。
そこに故意は無い、
あくまで自然の造形なのだ。


私もそういうものを自分の店に求めているが
やはりそこは長い長い時間の流れが必要なのだろう


またこの小屋がいい
非情なのだ、、、
夏は暑い、冬は寒い、
大雨が降れば
屋根のトタンに雨が当たり、
凄い音を出し役者さんの
声も遮るのだ。
がしかしそこがいい小屋が生きている。
脈を打ち鼓動を感じる。
実に面白い全てがアナログの世界だ。
携帯電話に縛られパソコンに、
問いかけるような世界とは
全くの逆方向に流れている。


一言で表現するなら「昭和」なのだ。
あの劇場にはまだ「昭和」の懐かしい空気が流れている。
小学校の時、暑い時、寒い時に講堂で観た演劇
それを思い起こさせる力を持つ
それを感じるだけでも、
価値観は違うだろうが
値打ちがあると私は思う


かぐや姫」や「吉田拓郎」「井上陽水
あの時聞いた懐かしい曲があの空間に
流れたらきっとそれだけで、
涙が出そうになるだろう、、、


今回も頑張って欲しいものだ。
質のいい作品というだけでは無く
吐息が聞こえ、鼓動を感じる。
母体のような空間を是非期待したいものだ。


詳しい事は間違いがあればいけないので
劇団カラクリのホームページで確認して下さい。
劇団伽羅倶梨 HP
http://www.karakuri1980.com/