酒通信　アードベック最終章！ - 黄昏ウイスキー　　TWILIGHT WHISKY

やはり狂っているのか？
来てしまった、、、
アードベック最終章！
スーパーノヴァ！！！６０．１℃
本日解禁！！！バージンショット点灯中！！！

シングルモルトウィスキーの中でも、
もっとも個性が強いのが、
アイラ島に点在する
蒸留所達。
アイラの女王「ボウモア」を初め、
チャールズ皇太子の愛する「ラフロイグ」
アイラでもっともライトな「ブナハーブン」
数々のラインナップのある
「ブルイックラディック」
現在は閉鎖されているが、
アイラのじゃじゃ馬「ポートエレン」
私が愛するアイラの辛口「カリラ」
１００年以上の時を経て誕生した。
アイラの新星「キルホーマン」
そしてアイラモルトの卒業試験と呼ばれる
アイラモルト最強の一本！
「アードベック」

現在のブレンデットウィスキーに、
このアイラモルトが含まれる割合は
９０％を越えている。
１００種類のブレンデットウィスキーが、
あれば９０種以上に
このアイラモルトは、
含まれているのだ。
どうだこの存在感！
酒税でどれだけ国家に貢献していることか、
お役人さんはアイラ島に、
足を向けて寝てはいけないのだ。
まあ内政干渉は置いといてと、

「コリーレヴカン」
「アリーナムビースト」
「ブラスダ」
に続き最強のモンスターを、
召喚してしまった。
「スーパーノヴァ」と言う名の、、、、
当店でも６０度のシングルモルトの入荷は、
久しぶりだ。
完全なる店主の嫌がらせだ！
君に闘う意志はあるのか？
果たし状である。
臆病男爵は、
今頃泡を吹いているだろう　
フェフェフェフェー
だが当店の最強セイント
「肝臓を四つ持つ女」のあ嬢にはきっと
「屁のツッパリにもならんぜよ〜」と、
一蹴されるであろう、、、、
いやボトルごと飲まれるかもしれない、、、、

あ〜完全にやってしまった。
またお客さんが遠のいて行く、、、
が、しかし世界の広さを体感して頂くには、
これぐらいでないといけないのだ。
小さな島国の中の、
小さなコミニティーではいけないのだ。
何度も挫折し、何度も起き上がり、
又挫折するの繰り返し
もういいだろうこれぐらいでと、
いつも横でもう一人の私が囁く
だが山は高いほど達成感も、
高くなるのだ。
この値段の安さと色恋だけの町で、
どうやってこういう酒を広めようか？
１０年掛りでもまだまだなのだ。

全国にはこういう酒を扱う店は、
星の数ほどあるだろう
だがわが町には無い、、、
残念な事だ。
いつになったら全国区になるのか？
誠を貫くと悪になる不思議な場所だ。

昨夜も女性客が、
ここら辺ではカクテルは￥５００−が相場だと言い、
二杯飲んだから
￥１，０００−やろ〜と、
自分で値段を決めて
１０００円札をひらひらさせていた。
生の果汁を絞り丁寧に作った所で、
大きなお世話なのだ。
完全にデフレスパイラルを起こしている。
￥７００→￥５００→￥４００→￥３００と、
どこよりも安くに必死になっている。
それでは誰も儲からない、
この小さなエリヤだけのお客さんの、
取り合いなのだ。
値段を取ってでも、
遠方から来て貰えるように努力しないと、
だが「郷に行けば郷に従え」なのだ。
普通の事をする方が、
革命になってしまうのだ。

その女性客達の会話の中でずっと
「男は顔やろ〜」
と何度も聞こえてきたが、、、、
そういわれても４０代の糖尿病と、
鼻から油をだらだら流す名古屋人の、
二頭身しか居ないのだ。
顔から油を流すのは、
ある意味希少価値は高いのだが、
やはり見た目なのだ。
酒は揃っているのだが、、、、

また「どこどこの店では、
一時間でカクテル飲み放題で、
１０００円らしいでぇ」
彼女達の中ではカクテルは、
マクドナルドのハンバーガーと、
同じ存在なのだ。
どの店も同じ物という、
固定観念が外せないのだ。
そうなるとそりゃー値段か、
イケメンという事になる。
仕方が無い
酒は揃っているのだが、、、、

まあこの大量にある。
世界的にはすこぶる評価の高い酒達を、
私がどうやってこの状態の町で、
売りさばくのか？
それをもう一人の私が、
楽しみにしているのである。

ぼち　ぼち　と行こう
何年掛かろうが、
カクテルの味の違い、
世界レベルのウィスキーの存在を、
この町に分かって貰う為に！

自分をていたらくに落とし、
もう一人の自分が冷静に、
それを見つめる。
一休さんの悟りである。