黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 アンオー

かなり前から、

出回っていた。

アードベッグの定番品、

まあ、定番品だから、

 

いつでも、買えると、

放置していた。

アードベッグ人気は、

凄まじく、限定品を、

 

手に入れるのに、

今や、四苦八苦、

20年程前は、口にする人など、

殆どいなかった。

 

この二十年で、日本人の、

ウイスキーに対する抗体が、

増殖したのだろう、

いや、我が町ではまだか・・・

 

若い時、日本の安いウイスキーから、

始まり、映画俳優の影響、

ティーブマックイーンの、

ゲッタウェイ」のワイルドターキー、

 

ポールニューマンの、

ハスラー」のJTSブラウン、

そして、松田優作氏の、

オールドクロー等、

 

BARでロックで飲んで、

居たのだが、心の中では、

これは美味いのか?

と、自問自答していたが、

 

そんなバーボンを、

遥かに凌駕したウイスキー

シングルモルト現れた。

中でもアイラモルト

 

初めて飲んだ時は、

造った人は、馬鹿か、

まあ、狂人の類だろうと、

確かに思った。

 

何故、アルコールに正露丸を、

溶かしたような物を、

飲まなければいけないのか、

まだまだ、シングルモルトが、

 

手探りの時代だったので、売る方も、

自信が無く、ビクビクしていた。

が、それから数年、

飲まれる方が、チラホラと、

 

そこからが、早かった。

一気にBARの主役に、

で、今では取り合いの、

抱き合わせ販売・・・

 

ウイスキーの技術進歩も、

日々、加速度を増している。

貪欲に情報を取らなければ、

あっと言う間に置いて行かれる。

 

と、言う危機感で、

知識を含蓄しても、

焼酎下さいと言われれば、

手も足も出ない・・・

 

しかし、今の若い方は、

幸せである。

いきなり、シングルモルトなのだから、

安いウイスキーの、

 

洗礼を受けていない、

ブラックニッカを、

一本飲んで時は、大晦日

正月の三が日は布団の中だった、

 

オールドクローを、

一本飲んだ時は、一睡も出来ず、

次の日の昼頃まで、

部屋がグルグル回転していた・・・

 

まあ、人それぞれだと思うが、

シングルモルトで、一番驚いたのが、

こういう経験が無くなった。

カリラの18年を一本飲んだ時、

 

次の日、そうでも無かった。

これは、私の抗体が、

成長したのかと思い、

あるバーボンで試したら、

 

死んだ・・・

調子が悪かったのかと、

今度はジンでやってみた。

ほぼ一本ストレートで飲んだ。

 

しかも、短時間で、

次の日、全く動けなくなり、

やっとも思いで、トイレに行けば、

トイレの壁が、池田屋事件のようになっていた。

 

で、病院のお世話に・・・

お客さんに出すものなので、

常に、己で実験しているが、

馬鹿な事をしたものだ。

 

まあ、話は長くなるので、

アードベッグ アンオー、

三つの樽で熟成した。

まろやかなアードベッグ

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まろやかと言っても、

物はアードベッグです。

と、長らく欠品していた。

少し強烈な、ウーガダール、

 

これが、美味しいのかと、

言われると、不味ければ、

販売されないし、

値段も高騰しない、

 

美味しいと思うには、

条件がある。

ウイスキーが普通に飲める事、

と、アイラモルトが飲める事、

 

これが、クリア出来ていない人には、

お勧め出来ません。

挑戦されるのはご自由ですが、

NC NRでお願いします。

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Ardbeg An Oa – Whisky Whispers