さあ、聞きなれなかった。
令和と言う年号も、
二年目になり、
私は、この地で遂に20年目を、
迎える。
カクテルも、ウイスキーも、
全く解らない人達を日々相手に、
良く20年も続けて来たと、
自分ながらに感心する。
まあ、しかしそれはこの先も、
続くのだろう、
この地に居る限りは・・・
もう少し、洋酒文化を、
根付かせれるかと、
うぬぼれたが、壁は途轍もなく、
高かった・・・
固定観念や、記憶力、
値段、目的の違い等、
様々な要因があり、
底の浅いところで、
限界は幾度となく見えた。
一番驚いたのは、
このインターネット社会、
情報の満ち溢れた世界、
リアルタイムで、
何事も動いている中、
お酒の世界では時間のズレが、
生じている。
リアルタイムスリップ、
しかし、それが悪い事か、
良い事かは、受け止める側の、
問題で、優劣があるものでも、
無いだろう、
が、リアルタイムで来る方と、
かなり前に、
時間が止まった方の、
温度差の対応が、
フィギアスケートの、
四回転半のジャンプ、
100メートル10秒の壁ぐらい、
難しい事を、この20年、
嫌と言うほど痛感した。
20年前にこの地で始めた事は、
挑戦でも、冒険でも無く、
ただの若さゆえの無謀だったと、
今更ながら考えさせられる。
そして、この街は、
どこに向かって歩いているのだろうか、
と、ふと妙な不安に襲われる。
そして、私も何処に向かっているのだろうか、
又、頭を打ち、躓き、倒れ、
血が出ても、歩き続けるのか、
が、続けていても、
続けるだけなら、
停滞で、日々成長する事が、
やはり継続であると、私は思う・・・
今年も宜しくお願いします。
令和二年 2020年
忘己利他
バーテンダー 坂本雅央
※本日はお休みで、
明日2日からの営業です。