少し前だった。
いつもの常連氏と話していた。
そう言えば、最近買っていませんね、
と、一本のウイスキーの話題に、
では、又、入れて置きます。
と、ネットを覗くと、
なんで？
本当に？
生産中止・・・
スペイサイドの銘酒、
シーバスリーガルの、
キーモルトでも有名な、
ストラスアイラが・・・
終売・・・焦った。
既に値が上がって来ている。
が、まだお安い業者さんが、
で、連絡の取れる常連氏や、
娘に伝えた。
絶対に値段が上がると、
しかし、これは転売屋さん達には、
カモにネギ状態、
妖精が住むと言う井戸からの、
硬水を仕込み水に、
ブレンディドウイスキーの、
供給用が９０％
残りの１０％がシングルモルトに、
昔、妖精と言うから、
女神みたいな美しい女性と、
勝手に思っていたが、
水魔と言う、
馬の姿をした恐ろしい妖精で、
人を水に引きづり込み、
溺死させると言う、
その姿は、ハリーポッター、
ファンタスティック ビーストで、
登場している。ケルピーである。
それは良いのだが、
生産中止とは、
やはり樽不足なのか、
バーボンが打撃を受け、
故にバーボン樽が不足していると言う、
記事を度々見かけるが、
逆に日本では、原酒が無くなる程の、
ウイスキーブーム、
スコットランドの、
シングルモルトも、
どんどん値段が跳ね上がっている。
なのに終売と言う、
皮肉な事に、と、ある程度、
連絡を入れ、売り切れ状態になった。
途端、８０００円だった物が、
ドーン！
まだまだ上がるだろう、
恐ろしい・・・
しかし、バカバカしい、
高い、高いと罵られ、
少しでも安い物をと、
目を皿のようにし、
ネットを駆け巡り、
必死で手に入れ、
文句を言われながら、売る・・・
が、右から左で、
この時点で３倍近くの額に、
キャリアのあるバーテンダーで、
知識と情報さえあれば、
家賃や光熱費を払って、
店を維持して、毎日、毎日、
買い出しに、行かなくとも、
TVで水戸黄門を観ているだけで、
値段が上がり、
店で売るより遥かに儲かる。
BARが次々閉店したり、
業態を変えたり、
理由はこれだろう、
しかし、こういう事を、
知っている方は、
ほんの一部、
大変な事になっていると、
言う事に、気付いている人は、
一握りの人達だけ・・・
それも、空しい・・・
と、ブログを書き終わり、
数時間後、もっとお高いのを見つけた。
ドーン！
まあ、それでも、今夜も何事も無く、
怒鳴られず、誉められもせず、
静かに終わってくれれば、
それだけで十分である・・・
惜別の思いで、
静かに飲もうでは無いか、
今回はシングル３０ｍｌで、
勿論、適正価格で、
生産中止、
ストラスアイラ12年
