黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

やりがいのある青年 2

音も立てず、スーッと、

入って来た。

身なりのキチンとした青年、

かなり、若く見えた。

 

 

注文を聞くと、

「ジンフィズで」

と、すかさず、

「腕試しですか?」

 

 

と、笑って答えた。

古くから、バーテンダーの、

腕試しカクテルとして、

有名なジンフィズだが、

 

 

現代では、冷凍庫の普及のより、

そう大差が出るものでは無い、

の、ような話をしたのだが、

そのジンフィズを飲んだ後だった。

 

 

かなり、驚いた。

若干30歳で、

かなりのウイスキーを飲んでいるようだ。

次々と、色んな名前が、

 

 

聞けば、かなりローカルな地で、

正統派BARでは無いが、

ウイスキーにも力を入れている。

お店が家の近くにあり、そこで色々覚えたと、

 

 

アットホーム的な、

スコッチパブのようだが、

しかし、まあ、良く知っている。

しかも、通ぶっている様子も無い、

 

 

が、そんな物を何故知っているのか?

の、連続、で、どうもオールドボトルを、

飲みたいようだが、数本お見せしたら、

これは、飲んでも良いのですか?

 

 

と、少し笑ってしまった。

飲んで貰う為に、

置いているのだ。

金額を言うと、即答だった。

 

 

かなり驚いていた。

確かに、安すぎるだろう、

が、まあ、こちらとしても、

飲みたい方に出してあげたい、

 

 

そこには、あまり儲けると言う、

意思は無い、

しかし、まあ、凄い記憶力だ。

まだ、ウイスキーを飲みだして、

 

 

ほんの数年だと言う、

私は、あまり自分からは、

職業を尋ねたりはしないのだが、

かなり興味が出て、

 

 

思わず聞いてしまった。

すると、やっぱり・・・

その資格が取れるなら、

ウイスキーの名前を覚えるぐらい、

 

 

造作無いだろう・・・