ここ最近、やたらウイスキーや、
カクテルに詳しい人が来られる。
まあ、その方が楽なのだが、
一から説明するのは、
流石にくたびれてきた。
しかし、私は、
ビールやワイン、日本酒、焼酎、
そのあたりは詳しくは無い、
そこまでは流石に手が回らない、
ウイスキーも追いつけない、
カクテルも改良、改良を続け、
一つのカクテルにも何年も掛かり、
その数も途方もない・・・
そんな発展途上の日々、
なかなかに洋酒に精通された方々が、
皆さん、かなりレベルの高いバーに行かれているようで、
当店の値段にかなり喜ばれていた。
確かにその有名店と比べて貰えれば、
ありがたい、
下町の片隅、高架下のくたびれたバーなのだから、
上を知っている方なら、
簡単な話なのだが、
立ち飲み、居酒屋、ファミレス、飲み放題しか、
知らない人に、バーの値段を説明するのは、
エベレスト無酸素登山ぐらい難しいし、
私にはその能力は無い、
詳しい方は、何故このお酒が、
こんな値段なのか、
本質を知っている。
が、値段が全てで来られても、
立ち飲み屋さんには勝てない、
当たり前の話なのだが、
その当たり前が通用しない、
神に祈るしか無い・・・
アーメン・・・
その詳しい方の中のお一人が、
珈琲の話になった。
私は自分で焙煎し、
かなり深煎りの豆にしていると、
すると、「グラッパはありますか?」と、
う~ん、そこだが、
やはりウイスキーとカクテルでも、
これだけ難航する下町、
流石にグラッパ、マール、オードビーまでは、
何億光年も先の話になる。
「グラッパは一人飲まれる方が居るので、
一本だけあります」と告げると、
「では、今度来た時に、
あのカクテルを・・・」
ん?珈琲豆、グラッパ・・・
あれか?
ん?名前が出て来ない、
日本グラッパ協会のHPで見た事がある。
「はい、解りました」と、言ったが。
本当にこれか?
グラッパを注ぎ、
深煎りの珈琲豆を三粒、
それに火を付け、20~30秒、
と、こうなる。
「グラッパ・コン・モスカ」
グラスの縁が熱くなりますので、
火傷にご注意を・・・
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