黄昏ウイスキー 

大阪は京セラドーム前の大人の小さなBAR「BARin」の日記 

地獄の沙汰も金次第・・・3

大阪城に現れた私は、

あまり食べて無いにも関わらず、

インスリンを打ち、

歩き始めた。

 

 

大体、この大阪城で何をしているのか?

それは、もう少し調べてから、

お書きします。

大阪城築城400年、

が、しかし今年は戦後70年、

 

 

そんなに歩くつもりは無かったが、

妙にテンションが上がって、

かなりうろついてしまった。

 

 

もう、時間が無い帰ろうと、

地下鉄に向かって歩いていると、

ふらつく、ん?

足が絡む、これはまさかの~、

 

と、思った瞬間、

人の声、車の音が遠くに聞こえ始め、

景色がぼやけて来た。

低血糖発作だ・・・

血糖値が下がり過ぎた。

これは、人によって症状が違うが、

このままだと、

昏睡状態に陥る。

 

急激に吐き気が・・・

慌てて緊急の時のブドウ糖を探した。

が、無い・・・

 

 

パ、パニック・・・

いや、既にパニック状態だ。

歩道で荷物を広げている。

中学生が横を通っている。

心配そうに見ているのだろうが、

振り返る余裕が無いし、

既に魂が八割程、体内から出て行った。

 

 

見るとすぐそこにコンビニが、

昼間から泥酔のおっさんのような千鳥足で、

よろめきながら、

入ったのは良いが、意識が朦朧として、

何を買ったらいいのかが解らない、

 

店員さんに

「私は何を買ったら良いのですか?」と、

尋ねそうになった。

完全なる変人、

が、み、見えた。

 

ポカリスエット・・・

これだ!と、レジに・・・

ん?ええっ・・・

大丈夫か?

 

 

かなり年配のお爺さんがレジに立っている。

財布からお金を出そうとするが、

上手く行かない、

やっとの思いで1000円札を、

 

 

しかし、案の定、

お爺さんが、

「ええっと、ええっと・・・お釣りが」

釣銭が解らないようだ。

 

馬鹿かお前は!と、

叫びそうになった。

まだやってる。

 

 

私は高僧になれない事も悟った。

ふつふつと殺意が芽生えた・・・

チャリンチャリン!

 

 

 

 

 

 

 

チッ!釣銭落としやがった!

 

 

爺さんは屈みこんで、

「10円の、2円の」

オーマイ!ゴット!

(ふふふっ、爺さんよ、私の左手がサイコガンだったら、

今日があんたの命日になるところだったぜ!)

 

 

いやいや馬鹿な事を考えてる場合では無い、

 

 

だ、駄目だ倒れる。

 

後ろから誰かに髪の毛を引っ張られたように、

仰向けに倒れそうになった。

 

 

 

と、思った瞬間渾身の力を込めて、

ポカリのキャップをひねり、

一気に飲んだ。

レジの前で、

仁王立ちで、

釣銭を待ちながら、

 

隣のレジの店員さんが怯えた顔でこちらを見た。

目が合った。

ゴビ砂漠からの奇跡の生還者のように、

ガブガブ飲みながら、

左手を差し出し、

爺さんからお釣りをもぎ取った。

 

中国の方よりマナーの悪い日本人がここに居る。

「どうも、ちいまちぇんでちた」と、

なりすませば良かったと、

後で思った。

 

 

そのまま店の外に出て、

ヘナヘナと歩道に座り込んだ。

うな垂れたその姿は、

パスポートを失くした海外の旅行者のようだ。

まあ、そんな人は見た事は無いのだが、

 

 

危機一髪だった。

死ぬかと思った・・・

 

 

暫くすると呼吸の乱れもマシになり、

周りの景色もハッキリと見えて来た。

何とか地獄の入り口から生還出来た。

 

 

で、この一連の記事の題名を間違えていた。

「地獄の沙汰も金次第・・・」では無く、

 

 

正式には、

「地獄の沙汰も釣銭次第・・・」だった。

 

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