黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

酒通信 復活・・・

ボウモア


「こういうの入りましたよ」
「いや、いくらマスターに言われてもボウモアは・・・」
こういう人がいまだに多い、
確かにかなり前、
妙な香りがするボウモアが登場しだした。


それがサントリーさんが買収した時期と重なり、
あの「美味しいんぼ」70巻で
大きく取り上げられた事等も大きく影響したのだろう、
ボウモアが売れなくなった。


しかしサントリーさんが買収した事で、
そんな事になるのだろうか、
最初は私もそうだと思っていた。
当店からもボウモアラインナップが消えていった。


味わいが変わった原因はコンデンサ(冷却装置)の
不良だったと多くの方も書かれている。
それがサントリーさんが介入した事で、
新しい物と交換されたと、
そしてその当時の味が変わったとされるボウモアは、
サントリーさんが介入する前の、
原酒のはず、時期が合わない、


そして今、多くのラインナップを放出しだしたボウモア
中でも最近出した。
ボウモアデビルスカスク
悪魔が樽に隠れて逃げたと言う伝説から、

1万円前後で、私も手に入れる事が出来たのだが、
世界6000本限定、
しかし今の状況では二の足を踏んで、
見逃した。


今、4万〜9万の値が付いている。
今後もまだまだ高騰するだろう、
そして今現在発売されている。
ボウモアスモールバッチ」


値段的にも、味わい的にも、
私は決して悪いとは思わない、
昨今他の蒸留所も、
妙な物を出している。


今の「ボウモア」の味わいは、
ボウモア」本来の潜在的な力では無いだろうか、
あなた自身がより個性的なモルトを多々知ってしまったのでは無いだろうか、
私自身は「ボウモア」はアイラの潤滑油だと思う、


その上のより個性的なアイラモルトを飲む為の、
しかし、味が変わった。変わらない等は元来、
論外な話で、



年代の違う「オールド・パー」のこの3本は、
声を出して笑うほど香りも味わいが違う、
あなたは気づかなかったはずだが、
ボウモア」だけ解ると言うのもどうだろう、
他にも味わいが変わったウイスキー等多々ある。


反論もあると思うが、
結論「ボウモア」はとっくに復活していると私は思う、


そろそろボウモア論争の火を消し、
温もりと変えるべきでは無いだろうか?
時代遅れのような気がする。
その間にも大事な物を失っているような気がするので・・・


私はオーナーが誰であれ、

ボウモア」を愛している。