黄昏ウイスキー 

大阪は京セラドーム前の小さなジガーBAR「BARin」の日記 

モスクワ国際映画祭

NHK ドラマ「ロンググッドバイ」で、
好演が光った。
浅野忠信」氏が、
モスクワ国際映画祭で、
最優秀主演男優賞に輝いた。


熊切和嘉(くまきりかずよし)監督
「私の男」と言う作品なのだが、
この映画自体、最優秀作品賞にも輝いている。


しかし主演男優賞は、
31年ぶり、
31前・・・
なんの映画かと調べたら、


そうなのか、忘れていた。
昨年の一月に亡くなられた。
「加藤 嘉」さん、
題名は「ふるさと」


確か文部省推薦の映画だった。
痴呆の老人が渓流釣り、
アマゴ釣りなのだが、
釣りを始めると、


釣り名人に戻る。
舞台はダムで湖に沈む村だった。
何故詳しいのか?


この映画実は何度も観ているのだ。
日本映画史上不朽の名作であるとは思うのだが、
あまり一般的に人気が出るような作品では無かったので、
ご存じない方も多いだろう、
が、何度も観ると実に感慨深い、
時代の移ろい、
痴呆老人と釣り名人、


祖母と孫、
自然と破壊、
色んなものが交差する。

伝三老人「加藤 嘉」が山奥に孫と一緒に、
アマゴ釣りに行くのだが、
しかし具合が悪くなり、
倒れる。


その時のセリフが実に普通なのだが、
妙に心を掴む、観ないと解らないのだが、
私も記憶だけなのであやふやだが、
確かその時の伝三老人は死の方を向かない、
生きる方を懸命に向こうとする。
人間の本来のあるべき姿、


しかしそれを強く感じるには、
まず「砂の器」の「加藤 嘉」さんから観る事をお勧めする。
機会があれば是非どうぞ!


して何故そんなにこの映画を観たのか、
私にはこの作品が妙にリンクしたのだ。


私はかなり遅くに生まれた。
子供の時、既に父は高齢だった。
そんな幼き日昭和40年代、
高度成長期、私の町もダンプが走り回り、
空き地が次々と無くなり、海は埋め立てられ、
町並みが変わっていく、
この作品のダム工事のように、
そして何より父が似ているのだ。
「加藤 嘉」さんと・・・
それが重なり妙に胸を打つのだろう、


何といっても、
幼き日に父と何度も二人で行った魚釣りを思い出す。
私には不朽の名作である以上に大事な作品なのだ。


その「ふるさと」が確か昨年DVD化されている。

製作期間、実に三年。
失われゆく故郷の四季を永遠の映像に刻み付けた
これぞ日本と言う風景が満載されている。
特に清流には神が見える・・・
又、「加藤 嘉」さんの演技には、
あの「黒澤明」監督も激賞したと言う、
神山征二郎」監督 1983年公開作品


ふるさと [DVD]

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<あの頃映画> 砂の器 デジタルリマスター版 [DVD]

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