黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

思い出した!

先日、ワールドカップで思い出した。
アトランタオリンピックの男子マラソン、
最後のランナー、
あれは誰なのかとお客さんに聞かれ、
必死で記憶を辿った。
そして思い出した。
記録は残っていないと書いたが、
残っている。


そして記事も見つけた。
そのまま無断拝借しました。
ごめんなさい!

5 <アトランタ五輪アトランタ4日=上治信悟
アフガンのマラソン選手
4時間24分余 最後にゴール
「人々がちゃんと生きていることを見せたかった」


閉会式のリハーサルが進む五輪スタジアムに、
ゆっくりとした足どりでマラソンの最終走者が入ってきた。
アブドル・ワシクイ選手(20)。
泥沼の内戦が続くアフガンの代表。
その姿に気付いた音楽隊が励ましのファンファーレ
を演奏した。


バックスタンドの前でいったん、
止まって歩きだしたが、
しばらくすると気を取り直したように再び走り出し、
係員達の拍手に包まれながら、
特別に用意された白いテープを切った。
4時間24分17秒、完走111人中、最下位。
1位から2時間以上、
110位からも1時間20分以上遅れたゴールインだった。


「途中でやめようなんて思わなかった。
僕は国を代表してアトランタにきた。
アフガンで、人々がちゃんと生きていることを見せたかったんだ」


控室でしばらく休んだワシクイ選手は、
しっかりした口調でいった。
首都カーブルに住む高校生。
いまだに和平の見通しが立たない内戦で祖父
母や親類を失った。
放課後に練習しているが、
道路以外は決して走らない。
「畑には地雷が埋まっているから」


アトランタ入りしてから左足を痛め、
レースまで2週間練習できなかった
この日のタイムは自己ベストに比べ2時間近く遅い。
「僕の目的は1位や2位になることじゃない。
アトランタに来て走ることだった。
ゴールインしたときは、とてもうれしかった」
20才の高校生は満足そうにスタジアムを去った。


応援歌では無く、ファンファーレだったのか、
しかしあの映像は脳裏に焼きついている。

改めてアフガニスタンの「アブドル・ワシクイ」選手でした。
いつまでも覚めぬ感動をありがとう!

途中でやめようなんて思わなかった・・・・