黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

面白すぎる・・・

ラーメン屋の青木さん、
死ぬかと思うぐらい、
笑ってしまった・・・


「はじめの一歩 ライジング」
異例のロングヒットを更新し続ける。
ボクシングアニメなのだが、
先日、動画で観た。


やはり、原作を読むのとは違い、
格段に面白い、意味不明なクラッシックのような、
音楽が、妙に恐怖を煽り、
パンチのスピード感を増すような気がする。


その中で戦う青木さん、
必殺技は「カエルパンチ」
そして「よそ見」


「カエルパンチ」「よそ見」・・・


体型に恵まれなかった一人の日本人が居る。
遅咲きの25歳のボクサーだった。
その男が、28歳の時、
1971年10月31日、東京・両国の日大講堂で、
WBAWBC世界スーパーウェルター級王者
「カルメロ・ボッシ」(イタリア)に挑んだ。


その時、
素早いダッキングで相手の視界から消え、
次の瞬間跳ね上がるようにしながら
パンチを繰り出した。


名を「カエル飛び」と言う、
王者「カルメロ・ボッシ」は、
クネクネと動く、変則と言うか、
何かの拳法、いや猿拳のように猿のような動きをする日本人に、
終始たじろいでいた。


いきなり、自分の腕を自分の首に巻きつけ、
のけぞり、急に前に出る。
意味不明に腕を顔の前でクルクルと回したり、
しかしこの「カエル飛び」を放った直後、
オリンピック銀メダリスト技巧派ボクサー
「カルメロ・ボッシ」は完全に冷静さを失い、
乱打に出て体力を消耗する。




結果、判定の末に、
妙な動きをするその日本人が、
タイトルを奪取した。
「カルメロ・ボッシ」は試合に負けた事より、
見た事の無い生物を初めて見てしまった。
その衝撃の方が強かったのでは無いだろうか、


そのベルトを手にした男、
炎の男と呼ばれたチャンピオン、


幼き日の私の目に焼きついた。



輪島功一」である。


その輪島は今も戦っていた。
袴田事件再審決定」の報道、
48年振りに釈放された。
袴田巌氏を支援し続けたのも、
諦めない男「輪島功一」である。