何かを待つ人達、
もう、いい加減遅い、
が、ただひたすら帰らない、
待ち続ける人達、
「もう、閉店です」
と、言ってもニコニコして、
「お代わり」と言う、
最近来られた方に多い、
何を待っているか、
勿論、女性・・・
が、来たところで、
話しもしないで、
ふ、ふ、ふ、ふっ〜、
と、薄気味の悪い、笑みを浮かべているだけ、
話しかける勇気も無い、
なら、何故帰らないのか、
女性が話しかけてくれるのを待っている。
そんな気味の悪い人には、
誰も話しかけない、
で、時間が止まったような空間だけが残り、
私は軟禁状態、
「もう、遅いですよ」
と、言うと、
「明日休みですから」
私は仕事だ・・・
先日も、顔の青ざめた青年が一人、
居座っていた。
仕方ないので、
「女の人は、もう来ませんよ」
と、言うと、
「いや、いや、僕はお酒を味わってますから」
と、一杯のビールを30口ぐらい掛けて飲んでいる。
確かに凄い味わい方だ。
話しかけないと話さない、
草食系男子、
じっと、座っている。
どんどん時間は流れて行く、
多分、彼と私とでは時間の価値観が違うのだろう、
仕方ない、奥の手を使おう、
「駅の向こうに、女性客だらけの店があるのだが」
いきなり、彼の目が光った。
「そんな店あるんですか?でも、もう遅いから」
「いやいや、今から仕事終わりのホステスさんだらけになりますよ」
そわそわしだした。
「え、駅の向こうですね、チ、チェックして下さい」
「はい、ありがとうございます」
扉を開けた青年は、小走りだった。
いくら、女性が居たところで、
気味悪がられるだけなのだが・・・
夢に、いや夢精に向かって青年は走って行った・・・
いくらお酒を揃えても、
いくら知識を蓄えても、
若い女性には勝てない、
そんな町でBARを営む、
変人の私・・・・
↓お手数でなければ押して下さいね!
にほんブログ村