黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

粋と粋

昨日「あまちゃん」の事を書いたら、
あまちゃん」を甘い考えを持つ人と言うのは、
関西だけでは無いと指摘された。
じぇじぇー、そうなのか、
そしてあのドラマ自体にも、
そういう意味合いもあるのではと、
じぇじぇじぇー、
そうだったのか・・・


しかし、これは関西だけだろう、
少し前だった。
当店の物知り王、
バタヤンさんが一人、
いつものように飲んでいた。


その時、「粋」の話しになった。
「粋」(いき)なのだが、
ご存知だろうか、
関西では「粋」と書いて(すい)と読む事を、


それから何人かに聞いたが、
皆、知らなかった。
その「粋」(すい)なのだが、
正確には「粋」(いき)とは違う、
の、だが・・・
私も、バタヤンさんもはっきりと違いが言えなかった。


で、調べてみた。
現在では同じような意味合いになっているようだ。
「粋」(いき)+「粋」(すい)=「粋」(いき)
のようだが、元々は違う意味で、
関東の「粋」(いき)は男意気や意気込みの「意気」が強く、
男女の恋愛などでも、
一定の距離を置き、突き詰めない、
さりげなくのような感じだろうか、


それに対し関西の「粋」(すい)は、
美意識に対して突き詰める。
なので、恋愛などの延長上に「心中」がある。


着物等も豪華絢爛な物に使われる。
読みのごとく「純粋」の「粋」(すい)なのだろうが、
すごくややこしい、
又、関西にはもう一つ「雅」(みやび)がある。
「雅な方」「雅な男」


そして関西の「粋」(すい)には、
「粋人」(すいじん)と言う言葉があるが、
関東の「粋」(いき)には「粋人」(いきじん)と言う言葉は無い、
代わりでは無いのだが「通」(つう)と言う言葉があり、
これは字のごとく、精通した人、
所謂「食通」等に使われる。
「通」には「通人」(つうじん)と言う言葉がある。


だからそれが何なんだと言われたら、
言葉が無い・・・


いや、まあ、関西文化も大事にしようと言う事、
お笑いだけが先行し過ぎて、
「粋」(すい)等の言葉が、消えつつある。
淋しい話しでは無いですか・・・


私は何でも突き詰めないと気がすまないので、
やはり「粋人」(すいじん)なのか、
が、「心中」には全く縁が無い・・・

↓お手数でなければ押して下さいね!
にほんブログ村 酒ブログ バーへ
にほんブログ村