ゲームセンターに「モグラ叩き」と言うゲームがあるが、
私は、私の故郷、大阪の下町に戻って来て、
早、10数年、
ずっと「モグラ叩き」をしている。
北新地に勤め、大阪はミナミで店を開き、
色んな人に会い、色んな経験を積み、
色んな事を覚えた。
しかし、それもこれも、この町では、
異次元の話し、誰も信じない、
そして始まる。
理不尽な絡み、
怒鳴る人、キレる人、
何年やっても、次々と来る。
何だろう、不思議な人達、
お金を払って絡んで、帰る・・・
先日も現れたおばさん、
私よりも、年上のようだ。
入って来るなり、絡みモード全開、
ふう〜、さあ、どう絡んで来るか、
と、言っても法則がある。
パターンが何故か皆、同じ、
まあ、それぐらいの知恵しかないので、
そうなるのだが、
と、考えていると来た。
「何でもいいから出してくれ」
これが危険だ。
ここで「ハイ」と、
適当に出すと、必ず言う、
「不味い!」
この絡み方が一番多い、
そこで「何でもと言われても、
困ります。ではカクテルにしますか?」
と、聞くと耳を疑うような答えが、
しかも、大声で、
「私はこの世でカクテルが一番嫌いなんや!」
信じれますか?
ここは、BARです。
カクテルを全否定、しかも何でも良いと言っておいて、
自分が言った事を数秒で忘れる。
と、言うか絡むのが目的だから、そうなるのは、必然、
その日は他のお客さんも居たので、
それぐらいで済んだが、
数日後、又来た。
なんで来るのか、
目的は一つ、絡みたいから、
「今日は何にしますか?」
と、尋ねると、
「眼鏡掛けてないから、見えへんねん!」
はい、絡みモード全開!
「早く掛けろ、ババア!」
とは、言えない・・・
そして始まった。
ボトルを指差し、
「これ、美味いのか」
と、聞く、これが危険だ。
不味いものは基本置いていないが、
「美味しいですよ」
と、言うと必ず言う、
「不味い!」
で、どうなるかと言うと、
「不味いから、お金は払わない」
と、飲み干す、何度かあった。
もう警察に通報しても、良いくらいなのだが、
そこで、
「美味しいと言う方も居ますし、
口に合わないと言う方も居ます」
と、言うと、
横のボトルを指差し、
「じゃこれは美味いのか?」
同じように答えると、
その横のボトルを指差し、
「じゃこれは美味いのか」
永遠に続く、もう入って来て、
15分以上経つが、
一杯も飲んで居ない・・・
すると、ポップに書いていたテキーラをくれと、
自分で言った場合は仕方ない、
私の責任では無い、
すると、このチーズもくれと、
え、そのチーズは・・・
しかしここで、それはそのお酒には合いませんよ、
等と言うと、
「じゃあ、何で書いているんだ!」
と、なるので、
「ハイ」とお出しした。
そして、テキーラを飲み、
一口チーズを食べた瞬間、
鬼の形相に、
いきなり席を立ち、
「帰る!」と、
その方が帰った後、
吐き出されそうになって無残に残っていたのは、
「ブルーチーズ」の王様「ロックホール」だった。
どうも腐っていると思ったらしい、
確かにお金は払っている。
交通違反はしてないが、
交通マナーを守って無い、
こんな人達がうじゃうじゃいる所に、
遠方からの人達を招いたところで、
驚かれるだけ、いや馬鹿にされるだろう、
そう思いませんか?
ギターを弾いてる区長さん・・・
私の「モグラ叩き」はいつまで続くのだろうか、
もう終わってもいいのではないか?
↓お手数でなければ押して下さいね!
にほんブログ村