親愛なる兄貴「桑名正博」氏が亡くなり、
幾夜が過ぎたが、
やはり、時折、悲しくなる。
もう、涙も無いと思うのだが、
それでも、まだまだ・・・
そして、兄貴の天国での名前、
法名がこれだ。
「みょうげついん しゃくこうる」
と、読むらしい、
しかし、この法名を見た時が、
一番、悲しかった。
ああ、本当に遠くに行ってしまったのかと・・・
店には、ささやかな祭壇を作って、
毎晩、線香を、
が、それも辛い・・・
しかし、今の私には、
それぐらいしか出来ない、
あれだけ、お世話になった兄貴、
これは、書いただろうか、
店で、いきなり、
「おい、坂本、焼肉の美味い店、
教えたるわ」
と、何気なく聞いていた私だが、
一週間後、
電話が、兄貴からだった。
「お前、あの焼肉屋行ったか？」
「いえ、まだ・・・」
と、答えると、
「はあ〜、さては、俺の言うてる事、
嘘や思ってるな」
いやいや、そんな事は思ってもいない、
が、続けざまに、
「今から行くから、お前もすぐ来い！」
ええーっ！
ご飯食べたのに・・・
慌てて向かった。
着くと、数人しかいないのに、
大きなテーブル２つに、
肉が山盛り・・・
食べれないよ〜、
「坂本、遠慮するな、食え食え！」
今になっては、楽しい思い出だが、
あの時は、人生で一番、腹が膨れた夜だった・・・
店の片隅に作った。兄貴の祭壇、
そこに、「相田みつお」氏の言葉を、添えた。
沢山の思い出をありがとうございます。
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