黄昏ウイスキー  TWILIGHT WHISKY

大阪は京セラドーム前の小さな本格的BAR「BARin」の日記 

不安な日々・・・

色んな風が吹き、
色んな雨が降る。


窓から眺める時もある。
耐え難い時もある。
今、これまでの人生で、
一番の難関を迎えているような気がする。


肉体は悲鳴をあげ、
精神・・・
精神とは何か、もうそれさえ解らない、
ただ、歩こう、もう少し、もう少しと、
自分自身に言い聞かせながら、


こんな緊迫した状態で、ブログを書いている場合でも無い、
最近、そう思い出した。
しかし、今、どうしても書かなければいけない事がある。


ブログの倫理観、守秘義務
色々と考えたが、
今はこれしか無い、
しかし、私の文章で、どこまで出来るかは解らない、
いや、そんな事は問題では無い、
やれるだけの事はやろう、



数日前、私の店を最後に、当店の常連氏が消息を絶った・・・



BARを愛し、ウィスキーを愛し、
シングルモルトの知識が豊富な、
当店には欠かせない、
大事なお客さんだ。


お父様から、連絡があり解ったのだが、
エリートで、几帳面な彼が、
連絡も無しに、会社にも行ってない、
家にも帰ってない、携帯も全く通じない、
そんな事は想像すら出来なかった。


暇な日は、私達にもお酒をご馳走してくれる。
心優しい人間だ。
何が、一体何があったと言うのだ。


確かにその日も、一杯、数千円の高級酒を何杯も飲み、
かなり高額な支払いをして戴いた。
そして、当店の常連氏と楽しく語っておられた。


何を心配する信号も私には感じれなかった夜だった。
当店で、シングルモルトウィスキーを理解し、
本当に楽しんでくれる人は、
正直、数人しかいない、
「お客様は神様」と言った人がいるが、
だが、それは間違いだ。
「お客様は神様では無い」


しかし、店主の意図を理解し、
本当の意味で楽しんでくれる方、
それは神様だ。


私は、その人達に応える為に、
日夜、努力している。
新しい本が出たら買い、
ネットで情報を得て、


少しでも期待に応えようと、
彼の好きな珈琲のカクテルも、
試行錯誤を繰り返し、満足戴ける物に仕上げた。


そういう力を与えてくれる方、
それがお客様と言う、神様だ。
金を払っているから、俺はお客だ。
それは全くの論外だ。



そしてこれが届く事を心から祈ります。

「親愛なる常連氏の一人に」



私は、あなたに喜んで戴ける為に、
色々と仕入れ、
やってきたつもりです。
それは、理解して戴けると思いますが、


別に、それで恩を売るつもりもありません。
私とて、商売ですから、
ただ、あなたがよく言われていました。
「この世の中には、まだ見ぬ美味しいお酒がある。
だから、まだまだ死ねない」と、


その言葉通り、私は毎日、毎日、
パソコンの前に座り、
検索を掛け続け、まだ見ぬ酒を、
探しております。


私達の旅はまだ終わっていません。
二人共、爺さんになれば、
一緒に飲みたいお酒があります。
又、新しいお酒も頑張って仕入れます。
是非、一緒に飲みましょう、


だから、どうか連絡をお願いいたします。
暇で潰れそうなお店です。
又、助けに来て下さい、
もう一度言います。


私達の旅は、まだ終わってはいません。



いつも読んでくれているこの拙いブログを、
どこかで読んでくれている事を心から願い、
連絡をお待ちしております。



バーテンダー  坂本雅央
TEL 06-6552-6952「BARin」



私の声がどうかお願いだ。届いて欲しい・・・・
ジーン・ハックマンのセリフをお借りして、
「神よ、助けてくれとは言わない、
ただ、邪魔だけはしないでくれ」


そして、本音を言おう、
もうこれ以上、私を含め、
あなたに関わる全ての人を苦しめないで下さい・・・



お父様に許可を戴いて、この記事を書きましたが、
悪コメ等考えまして、
今回は申し訳ありませんが、
コメントはご遠慮願います。