黄昏ウイスキー 

大阪は京セラドーム前の大人の小さなBAR「BARin」の日記 

最後の一杯・・・

私は、サービス業、水商売、
人を喜ばせたり、
感動させたり、
それが仕事だ。


だから、ブログでも極力、ネガティブな事は避けて来た。
しかし何回か、やはり抱えきれない時があり、
記事に書いた。
私とて、人間なのだ。


そして、今日、又、やりきれない、
魂が抜けて行くようだ。
1点を見つめ続けていた。
悲し過ぎるのだ。


あれは、先週の金曜日だった。
もう10数年のお付き合いになる。
黒○さん(黒さんとします)
少し遅れて店に行った私、
カウンターに数名、座られていた。




その中に懐かしい顔が、
「マスター久し振り!」
大きな声で元気よく声を掛けられた。


「あ、黒さんお久しぶりです」
私より少し若く、
妖艶な美女で、水商売の仲間だ。


同じくバブル期を突っ走って来た。
ほんとにたまにだが、顔を出してくれる。
少し体を悪くされ、
娘さんに店を任せ、
今は、店には出られてなかった。


その日は珍しく元気なご様子だった。
他愛もない会話、
そして11時頃、お帰りに、
帰り際、「マスターお水頂戴」


「ん、お薬ですか?
では、氷を抜いておきます」と、
何故か直感的に、そう思った。


「じゃあ、又ね!」
「はい、ありがとうございました」と、


最近、スマホの調子が悪い、
メールが送れてやって来る事が多い、
火曜日の午後10時頃、
遅れて届いた。一通のメールに気付いた。




黒さんからだった。
ん?なんだろう、
私の携帯にメール?
過去、一度ぐらいしか無い、
珍しい事もある。
そう思った。


メールは黒さんのアドレスだが、
書いているのは、娘さんだった。
案内が来ていた。


その日は無理だった。
次の日、早くから、用意し、
出掛けて行った。


春先の少し肌寒いお葬式だった。


本当に死んでいるのか?
何度も覗いた。
真っ白な、雪のような、
とても、とても綺麗な死に顔だった、
いや、眠っていたのだろう・・・


棺桶の先頭の角を持った。
なんだこの軽さは、
そう思うと、何故か腹が立った。
大声で何か意味の無い事を、叫びそうになった。




葬儀で解ったのだが、
24日に亡くなられたと、
23日は金曜日、
私の店を出たのは11時頃、



その後、一体何があったと言うのだ。
二人の娘さん以外知った顔もいない、
何があったと言うのだ。
泣きじゃくる娘さん達に聞く事も出来ないまま、
何が・・・何があったと言うのだ・・・



又、暫くは元気が出ないだろう、


心からご冥福をお祈りいたします。
これで今年に入り、水商売の仲間が2人亡くなった。



お水とて、最後の一杯になる事もある。
魂を込め、日々注いで行こう、



しかし何故、私ばかりがこんな事になるのだ・・・・